課題名 | 2 主要野菜の難防除病害虫防除技術の 、 開発 、1)スイカ炭疽病の総合防除技術の開発 、 (2) 蔓延防止対策の確立 |
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研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場 |
研究分担 |
生物資源G |
研究期間 | 完H23~25 |
年度 | 2013 |
摘要 | 目的:スイカ炭疽病菌は雨滴等によって胞子が飛散するため、降雨後、感染株を速やかに抜き取ることが蔓延防止にとって重要である。そこで、降雨による胞子の飛散距離を調査することで、抜き取り範囲を設定する際の基礎資料とする。 、成果:降雨による胞子の飛散距離を調査した1回目の試験では、いずれの地点に設置した選択培地からも菌の生育が認められなかった。2回目は、平均1.7mm/hの雨に3時間曝露した条件下での試験となった。伝染源からの距離が長くなるに従い、トラップされる胞子の数が減少し、本条件下では、伝染源から60~120cmの地点まで飛散することが確認された。スイカ炭疽病菌の胞子濃度と発病との関係を調査したところ、葉位によっては、5×10個/ml以上の胞子濃度で発病したものの、103個/ml以上の場合に安定して発病した。このことから、本試験で用いた選択培地(検出限界103個/ml)を用いて胞子の飛散距離を調査することで、実際の発病に寄与する胞子の飛散距離を特定できると考えられた。平成24年度に行った同様の試験では、平均0.55mm/hの10時間の雨で伝染源から90cmの地点まで飛散することが明らかとなっている。これらのことから、総降水量が5mm前後では、胞子は伝染源から1mほど飛散すると考えられる。 |
カテゴリ | すいか 総合防除技術 炭疽病 病害虫防除 防除 |