課題名 | 堆肥と化成肥料を混合した新規肥料設計技術の開発 |
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研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所 |
研究分担 |
環境 |
研究期間 | 継(H25~H27) |
年度 | 2013 |
摘要 | 肥料取締法の改正により堆肥を化成肥料の原料とする新しい肥料の規格が新設されたことを受け、低コストで耕種農家のニーズにあった新規肥料の設計技術を開発する。 、1.新規肥料の需要と供給の意識調査:肥料メーカー等に対する聞取りから、有機質肥料の原料は需給が逼迫し価格が高騰しているため、新規肥料の原料として堆肥の利用拡大はすすむと考えられた。このとき、鶏ふん焼却灰やひまし油粕等の未利用資源を有効活用することで原料コストを低減できると考えられた。また、現行の有機入り化成肥料ではリン酸やカリウムが少ない肥料、マグネシウム含量が高い肥料、特別栽培に対応できる肥料は少ないことから、こうした肥料の開発が必要と考えられた。しかし、新規肥料は製造工程で加熱乾燥が必要なため、このための設備を有しない堆肥センター等では新規肥料の製造に取組めないと考えられた。 、2.用途別の新規肥料の試作:牛ふん堆肥及び発酵鶏ふんに配合する窒素肥料の混合割合について検討したところ、概して窒素肥料の添加割合が高いと歩留りが低下するほか、加熱乾燥後の吸湿によって肥料粒が膨化あるいは固結した。このことから、牛ふん堆肥は硫安で30%、尿素で10%、発酵鶏ふんは硫安で50%、尿素で10%程度を混合可能と考えられた。IB窒素は歩留りは低下するものの、牛糞たい肥、発酵鶏ふんともに50%まで混合可能で、緩効性を持つ水田用有機入り新規肥料の設計が可能と考えられた。 、 |
カテゴリ | 土づくり 肥料 乾燥 コスト 水田 低コスト 鶏 未利用資源 |