| 課題名 | 静電場スクリーンおよびUV-Bを用いた省力・低農薬生産システムの開発 |
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| 課題番号 | 2012021279 |
| 研究機関名 |
国立大学法人 千葉大学 大阪府環境農林水産総合研究所 |
| 研究期間 | 2010-2014 |
| 年度 | 2012 |
| 摘要 | (1)静電場スクリーンの施設環境改善の検討: 夏季高温時における静電場スクリーンによる生育環境の改善効果を明らかにするため、0.4㎜目合い防虫ネットを展張した対照区と比較した。温室内の9:00~15:00の平均気温は、対照区に比べ静電場スクリーン区は最大2.2℃、平均1.3℃低く推移した。また、温室内の9:00~15:00の平均風速は静電場スクリーン0.30m/s(平均値)、対照区0.12m/s(平均値)となり、静電場スクリーン区が対照区に比べ1.7倍大きい結果となった。この結果、温室内の通風性が向上し、温室内の気温上昇が抑制され、夏季高温時の温室内環境を改善する上で有効な手段であることが示された。また透光性を改善するために捕捉棒を横から縦方向に変更し、アース網(エキスパンドメタルまたはステレス金網)を1面とした改良型静電場スクリーンを備えた評価用ケージ(幅60cm×奥行90cm×高さ56cm)を新たに試作し予備的試験を行った。網面の内外の風速比は、エキスパンドメタル区とステンレス金網区の間でほとんど差が見られず、装置内の気温についても同様に差は見られなかった。 (2)静電場スクリーンによる病害虫侵入阻止効果およびTYLCV被害防止の評価: 改良型静電場スクリーンケージにおいて病害虫捕捉効果を検討するため、トマトハウス内(TYLCV発生株率67%)にケージを設置し、ケージ内外にトマト苗と黄色粘着版を設置してタバココナジラミの他、アザミウマ類の侵入防止効果とTYLCV被害防止効果について評価した。10月22日~12月3日にかけてタバココナジラミの少発生条件下であったが、改良型静電場スクリーンによるタバココナジラミ成虫の侵入防止効果は、エキスパンドメタルおよびステンレス金網ともにケージを設置しない無処理と比較して極めて高かった。なお、TYLCV伝搬については無処理区でも感染が認められず不明であった。 (3)UV-Bによる病害発生抑制効果の実証検討: UV-B夜間間欠照射によりトマトすすかび病の発生が抑制されるが、その照射エネルギーと発病抑制の関係について詳細に調査した結果、夜間2時間の2回照射(合計4時間)で、強度1.4KJ/㎡/日、7日間照射で安定した発病抑制効果を発揮することが明らかとなった。また同条件で照射葉以外にも発病抑制効果が及び、照射停止後3週間その効果が持続すると考えられた。また育苗段階からUV-B 照射を行うとともに日焼け回避のため生長点付近の照射エネルギーを1.4 ~2.2KJ/㎡/日にコントロールすることにより、供試したトマト6品種において農薬体系処理(4種類の農薬を2週間間隔で5回)に比較してやや劣るが、UV-B照射のみでも十分な防除効果が認められ、日焼け障害もなく効率的に防除できることが明らかとなった。 |
| カテゴリ | 病害虫 育苗 害虫 タバココナジラミ トマト 農薬 品種 防除 |