| 課題名 | 養液栽培培地の極少量化技術によるトマトの省力・軽労化および安定化技術の開発 |
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| 課題番号 | 2013023462 |
| 研究機関名 |
国立大学法人 千葉大学 静岡大学 |
| 研究期間 | 2010-2014 |
| 年度 | 2013 |
| 摘要 | (1) 夏期高温期における収量の安定化に寄与する環境制御技術の検討 ヒートポンプによる冷房により、夜間の施設内気温は施設外気温よりも最大で3.6℃、平均で2.5℃低下させる効果があった。一方、細霧冷房により昼間の施設内気温は10時頃より施設外に比べて低くなり、冷房効果が確認された。 (2) 裂果耐性品種を組み合わせた高収性作型の開発 2013年5月6日、7月4日、7月29日に播種後、千葉拠点大仙コンソ内で3段密植栽培を行った結果,株あたり果実収量,可販果収量ともに,すべての播種日で‘スーパー優美’が2.6%~12.5%高かった。また、静大生産圃場における7月18日播種した4段栽培においても、‘スーパー優美’の収量が15%高かった.このことから、5~7月播種の作型で高収性を達成するための品種として ‘スーパー優美’が有望であった。 (3) 2段と4段を組み合わせた高収性作型の開発 2段と4段栽培を組み合わせた作型について検証したところ、4段4作(収穫段数16)と4段3作+2段1作(収穫段数14)の収量を比較すると、いずれも22 t / 10aであった。このように収穫段数が2段分少なくなっても、同等の収量を維持できる可能性が確認された。この要因としては、着果数や果実肥大に対してマイナス効果を示す時期、肥培管理などに対する品種間差異などが考えられ、果実の生理障害とあわせて、作付け時期に適した品種選定の重要性が確認された。 また、千葉拠点大仙コンソにおいて、2012年8月から2013年8月までおよそ1年間で23区画(6区画×3.83作、収穫段数11.5)の栽培を行った。第1作目から4作目までの株あたり最大収量はそれぞれ1.30、1.63、1.90、1.83 kg / 株で、このときの収量試算値は33.0 t / 10aだった。引き続き4段3.3作(収穫段数13.2)を実施し、環境制御を組み合わせた増収効果の向上について検証している。 (4) 極少量化培地の特性を活かした給液管理技術の検討 静岡大学生産圃場において、植物体内への急激な水分の流入を抑えるために浸透ストレスを利用した給液管理を行ったところ、‘CF桃太郎ヨーク’においては収量が低下したものの、対照区に比べ廃棄率を大幅に抑えることができ、結果として可販果収量が285%増加した。また、‘麗夏’においても収量は同等であったが、廃棄率の低下により可販果収量は140%増加した。 以上の結果,夏期高温期の昇温抑制を目的とした環境制御の検証、裂果耐性品種の利用、2段と4段栽培の組み合わせの検証、および裂果率の軽減を目指した給液管理法の検討を実証規模で行い、特に夏期高温期の収量低下を軽減できる成果が得られた。 |
| カテゴリ | 環境制御 管理技術 軽労化 生理障害 トマト 播種 ヒートポンプ 肥培管理 品種 養液栽培 |