課題名 |
多収でいもち病抵抗性・耐冷性・識別性を有する飼料用米品種の育成 |
課題番号 |
2013023487 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター
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研究期間 |
2010-2014 |
年度 |
2013 |
摘要 |
東北地域において1000kg/10a以上の多収品種を育成することを目指して、生産力検定試験を行った。2013年の収量は、「奥羽421号」が多肥移植栽培で957kg/10a、極多肥移植で946kg/10a、多肥直播栽培で747kg/10aと供試系統の中で最も高かった。数年間平均の収量は、奥羽418号が、多肥移植栽培で4年平均88.3kg/a、極多肥移植栽培で3年平均902kg/10aと安定して高かった。「奥羽427号」(ふ系211(みなゆたか)/羽系飼864)は、「ふくひびき」並の多収であり、耐冷性は「みなゆたか」並の“やや強”と飼料米用品種の中では強いことから、飼料用米向きの新配付系統とした。飼料用米向け品種の地域適応性を明確にするため、現地試験および連絡試験を実施した。「いわいだわら」は栽培地域・栽培方法によらず安定して多収であった。一方、「奥羽418号」の粗玄米重は、育成地では「ふくひびき」より3~9%高かったが、他地域では「ふくびひき」と同等かやや低かった。このことから、育成地の生産力検定試験における多収系統が、東北各地においても、必ずしも同様の多収を示すことはなく、各地域における収量試験を行うことの重要性が明らかとなった。
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カテゴリ |
いもち病
直播栽培
飼料用米
抵抗性
品種
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