課題名 | 黒毛和種肥育牛への飼料用米給与技術及び肉質評価法の開発 |
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課題番号 | 2013023571 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 宮城県畜産試験場 |
研究期間 | 2010-2014 |
年度 | 2013 |
摘要 | ①早期肥育全期間において市販配合飼料の40%を圧ぺんもみ米で代替給与した試験では試験区対照区各6頭の計12頭出荷した。格付成績、脂肪酸組成について区間に有意差はみられなかった。C18:1、MUFAなど試験区で高い傾向であった。②出荷前5ヶ月間、20%又は40%代替給与した試験牛肉の所内一般パネルによる官能評価を実施した。飼料米給与牛については筋肉部位に香りの甘さについて識別性があった。③示差走査熱量計を用いて脂肪の物性変化時(溶け始め、融点:DSC融点、溶け終わり)の吸熱量及び吸熱ピーク温度を分析し、脂肪酸組成(C18:1.MUFA)及び有機溶媒で抽出した脂質の融点(上昇融点)と、初回加熱時及び再加熱時の溶け始め、DSC融点、溶け終わりの吸熱ピーク温度を比較した。DSC吸熱ピーク温度は牛脂肪の脂肪酸組成を説明できる可能性は高いが、上昇融点とは相関が低いため、その理由について、引き続きサンプルを追加し検討している。④一般農場における現地給与試験として2農場(MH、SY農場)で出荷前5ヶ月間1kg程度の圧ぺんもみ米給与試験を実施した。聞き取りによりMH農場、SY農場とも圧ぺんもみ米の嗜好性に難がある印象であったが、MH農場の給与期間内の増体を調査したところ区間に差は見られなかった。MH農場、SY農場とも格付成績、脂肪酸組成に区間に有意な差は見られなかった。 |
カテゴリ | 出荷調整 飼料用米給与技術 評価法 |