飼料用米によるストレス環境下での肉用鶏生産技術の開発

課題名 飼料用米によるストレス環境下での肉用鶏生産技術の開発
課題番号 2013023601
研究機関名 東北大学 大学院農学研究科
研究期間 2010-2014
年度 2013
摘要 試験1)慢性暑熱環境下の肉用鶏腸管の形態、機能ならびに抗酸化に対する籾米給与の影響について新たに調べた。0日齢肉用鶏雄を供試し(n = 8)、トウモロコシ主体の対照飼料 (CP:20%、ME:3.1 kcal/g、油脂含量:5.5%) ならびに籾米(モミロマン)を主体とし、対照飼料と同量の油脂を含有する低ME籾米飼料 (ME:2.8 kcal/g、油脂含量:5.5%) およびMEを日本飼養標準推奨レベルに充足した標準ME籾米飼料(ME:3.1kcal/g、油脂含量:11%) の計3種の飼料をそれぞれ4週齢まで給与した。対照区の半数ならびに低MEおよび標準ME籾米区の全羽数については、22日齢時より7日間33℃慢性暑熱曝露した。その結果、標準ME籾米飼料を給与した慢性暑熱環境下の肉用鶏では、血中への内毒素流入が促進され、腸管での炎症反応の亢進ならびに抗酸化能低下が遺伝子レベルで明らかとなった。これには、標準ME籾米飼料中の高い油脂含量が関与している可能性が示唆された。
試験2)慢性暑熱環境下での籾米飼料給与による生産性低下を籾米の粉砕処理により改善できるかを調べた。0日齢肉用鶏雄を供試し(n = 8)、試験飼料はトウモロコシ主体の対照飼料 (CP:20%、ME:3.1 kcal/g、油脂含量:5.5%) ならびに籾米飼料4種、すなわち低MEもしくは標準ME籾米飼料をそれぞれ全粒もしくは粉砕(3mmメッシュ)の形状で調製した。試験飼料をそれぞれ4週齢まで給与し、対照区の半数ならびに籾米主体飼料4区の全羽数については、19日齢時より、33℃10日間慢性暑熱曝露した。その結果、慢性暑熱環境下での粉砕籾米飼料の給与は、全粒籾米飼料給与と比べ、増体量、腸管形態ならびに酸化ストレスを改善する可能性が示唆された。特に標準ME条件で緩和作用が顕著であることが明らかとなり、有効なストレス制御方法の1つが見出された。
カテゴリ 飼料用米 とうもろこし 鶏

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