H 高速育種等による林木の新品種の開発

課題名 H 高速育種等による林木の新品種の開発
課題番号 2014025669
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 星比呂志
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 林業の再生に資する品種として、初期成長に優れたスギ23品種、材質優良トドマツ(心材含水率が低いトドマツ)5品種、また国土・環境保全に資する品種として、幹重量の大きいヒノキ13品種、マツノザイセンチュウ抵抗性マツ11品種を開発した。これらにより、55品種の目標を概ね達成する52品種を開発した。エリートツリーの開発では、67箇所の検定林データを収集し、437系統の候補木の選抜を行い、スギで22系統、ヒノキで126系統、カラマツで60系統を開発するとともに、第3世代の選抜母集団を育成するための人工交配を行い、交配種子を採種した。また、「森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法」で定められた「特定母樹」については、スギでは38系統のエリートツリーを含む50系統、ヒノキではエリートツリーの16系統、カラマツではエリートツリーの15系統の計81系統が指定された。加えて、林木育種開発品種説明会等において、行政担当者から苗木の利用者に至る幅広い層に品種に係る情報提供・PRを行い普及に努めた。
林木育種の高速化等に向けた技術開発では、スギの器官別、時期別に発現している遺伝子情報の網羅的な収集・統合によりDNAマーカー開発を進めるとともに、人工交配家系について連鎖地図を構築し、収得した形質データを用いて有用形質と連鎖したDNAマーカーの解析を進めた。
また、スギの生育環境への適応性を解明するため、広域産地試験を行うとともに、次代検定林の調査データと気象庁が公開している気候データとを統合的に解析することで、スギ精英樹が元々の生育地と異なる地域で生育した場合に、樹高成長に受ける影響を明らかにした。さらに、温暖化に伴う気候変動への適応策に資する品種開発に向け、テリハボクのフィジーでの産地試験地の設定やケニアとの共同研究によるメリアのDNAマーカー開発を行った。
カテゴリ 育種 新品種 DNAマーカー 抵抗性 品種 品種開発

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