(ウ)内水面の資源及び環境の保全と持続可能な利用技術の開発

課題名 (ウ)内水面の資源及び環境の保全と持続可能な利用技術の開発
課題番号 2014025681
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 鈴木俊哉
關野正志
岡本裕之
山本敏博
斉藤憲治
山口寿哉
矢田崇
坪井潤一
片野修
藤原篤志
山本祥一郎
箱山洋
中村智幸
宮本幸太
長谷川功
今泉均
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 (ウ)天然魚と放流魚の包括的資源管理・増殖手法を開発するため、過去10 年間のイワナ個体数を生命表にまとめ、当歳魚減耗要因を加味した資源変動予測モデルを構築した。ヤマメは、強い警戒行動を示す個体ほど放流後に高い生残率を示した。ニホンウナギの絶滅確率を試算した結果、レッドリストの絶滅危惧IB 類には該当しないと判断された。ウナギの生息していた環境の履歴を詳細に解析して、保全すべき場を特定するため、水槽実験において塩分と耳石のSr/Ca 比(ストロンチウムとカルシウムの濃度比)との関連を解析した。ニホンウナギでは産卵回遊中の浅深移動は、日出・日没のタイミングに精確に支配されていた。河川におけるウナギの生息密度は、河口に近いほど、また、河岸の自然度が高いほど高かった。全国のシラスウナギの来遊盛期は2~4 月、銀ウナギの出現盛期は9~12月であった。相模川と台湾のウナギ集団間の遺伝的な差は小さかった。アユは、25cm 以上の浮き石が存在する水域で多かった。水温上昇に対応したワカサギの増殖手法として、飼育池への施肥後は手をかけずにワムシやミジンコ等の餌生物を供給できる、零細漁協でも導入可能な粗放的な種苗生産技術を開発した。外来魚駆除に取り組み、3 湖沼でオオクチバスの生息数を20個体以下に抑制した。ブラウントラウトがニジマスを競争排除し定着すること、その置換は流速が速い環境ほど生じやすいことを明らかにした。遊漁を介した生態系サービス改善手法について、アユの分散放流と集中放流が友釣りに及ぼす影響を解析した結果、費用対効果(漁期中釣獲数/放流コスト)は放流密度2.1 尾/㎡で最大となった。内水面漁業協同組合の運営事例を収集・解析し、アユ型より渓流魚型の事業形態をとる漁協の経営が良好であることを明らかにした。ウナギの資源生態に関する成果が、ウナギ資源管理の国際的枠組構築のための重要な情報として、東南アジア諸国連合地域集会やアジア太平洋経済協力円卓会議の席で活用された。本研究課題の成果は、内水面の資源及び環境の保全と持続可能な利用技術の開発、並びに内水面漁業の振興等に繋がると期待される。
カテゴリ 経営管理 コスト 施肥

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