| 課題名 | (エ)さけます資源の維持と合理的な利用技術の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2014025682 |
| 研究機関名 |
水産総合研究センター |
| 研究分担 |
永澤亨 黒川忠英 斎藤寿彦 伴真俊 大熊一正 戸叶恒 玉手剛 森田健太郎 浦和茂彦 飯田真也 岡田義郎 八谷三和 水澤亮馬 |
| 研究期間 | 2011-2015 |
| 年度 | 2014 |
| 摘要 | (エ)主要さけます類について、個体群を維持するためのふ化放流・民間ふ化場への技術普及を実施するとともに、地域個体群の資源状態等の調査を実施して基礎データを集積した。用水起源の細菌が、卵幕軟化症の原因であることが示唆された。45‰の高塩濃度海水への移行試験により、イクチオボド感染サケと健康魚が4 時間で判別可能となった。山形県月光川では3 月中旬放流群の回帰率が高いことなど、地域特性に合わせた放流手法についての整理を進めた。親魚病原体調査では、1河川のサクラマスからウイルス陽性魚を確認したため、採取した卵は全て殺処分した。北海道の日本海側におけるサケの資源動態モデルにより、環境変化の影響を評価したほか、放流時期の分散化等が来遊不振への対策に貢献すると考えられた。カラフトマスは、資源動態モデルにより溯上量の確保が資源回復に向け極めて重要であるという結果を得た。北海道枝幸町沿岸で漁獲されたサケは、複数の河川由来の個体群で構成され、その割合は漁獲時期によって大きく異なった。沖合調査データはサケ資源解析に有用であったが、さらにデータ数(年数)を増やす必要があることが明らかになった。増殖河川におけるサケの野生魚割合について分析を継続した。サケ野生魚の漁業資源寄与率推定手法の設計を行い、検討した標本抽出要領に基づいて標本を収集した。日本系サケで8 つの地域個体群が確認され、同一河川でも放流魚と野生魚は遺伝的に異なった。北海道胆振地方の河川において、河川型サクラマスの遺伝標本収集を行うとともに、目名川では降下したスモルト8,140尾のうち1,647 尾(約20%)が野外で再生産したと推定された。また、朱太川でサクラマスの再生産量、遊漁実態、密度・成長等を分析し、当歳魚の体長と生息密度から翌春のスモルト出現数を推定した。これらの結果から、6 月の遊漁は1歳魚を減少させるが当歳魚の成長を促進して、翌年のスモルト増大に貢献すること、また、夏以降の遊漁は翌年のスモルトの減少をもたらすことを明らかにした。これより、漁業制度の問題点としてスモルト保護のための現状の禁漁期間を再考することが必要であると考えられた。北海道及び東北各県において、サケ種卵確保、管理状況の把握、耳石温度標識の施標作業等に関する指導・助言を行い、適正な放流に寄与した。本研究課題の成果は、さけます資源の維持と合理的な利用技術の開発、並びに北海道・東北地域の水産業振興等に繋がると期待される。 |
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