(エ)持続的な養殖業の発展のための効率的生産技術の開発

課題名 (エ)持続的な養殖業の発展のための効率的生産技術の開発
課題番号 2014025688
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 藤井徹生
石田典子
山本義久
日向野純也
照屋和久
小林真人
淡路雅彦
村下幸司
山本剛史
渡部諭史
村下幸司
徳田雅治
玉置泰司
手塚信弘
長谷川夏樹
團重樹
岩崎隆志
山野恵祐
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 (エ)低魚粉飼料を与えて育成した親から作出したアマゴF2 に同飼料を与えた際の成長は、通常のアマゴに同飼料を与えた場合と同等であった。ます類において、飼料中のサポニン結合大豆ペプチドの不活性化が、低・無魚粉飼料の実用化に必要であることを明らかにした。低魚油飼料をブリ稚魚に与えると、魚油由来のフォスファチジルコリンの欠乏により成長が低下することを明らかにした。微小ワムシ(プロアレス)の大量培養における適正な温度、塩分及び餌料密度を明らかにした。プロアレスの栄養強化手法としては、ワムシ用栄養強化剤が有効であった。スジアラの品質の向上及び採算性の改善には、飼料へのアスタキサンチン添加による体色の向上及び飼育水の油膜除去による形態異常の軽減が有効であることを明らかにした。5kL水槽でキジハタを最適水温(25℃)で飼育した場合、流水式飼育に比べ閉鎖循環式飼育が年間の燃油代を74%削減できることを明らかにした。嫌気性バクテリア処理による有機廃水処理システムを試作し、キジハタの閉鎖循環型養殖システムに適用した結果、固形残渣は99%削減、浮遊物質は80%削減された。高品質のマガキ(一粒カキ)種苗を低コストで採取することを可能とし、網カゴによって育成試験した結果、作業の効率化と収益の向上が期待できることを明らかにした。三重県五ヶ所湾のマダイ養殖における環境への窒素負荷量が年間約70 トン、養殖場に垂下したアサリ1個体当たりの窒素取り込み量が300 日間で80g と試算し、複合養殖による環境改善効果の基礎資料を得たほか、アサリの新たな垂下養殖技術を開発した。ブリ類、マダイ等について、需給モデルを作成し、産地価格をシミュレーションした。養殖経営等に関するデータから、カンパチの国産人工種苗利用と配合飼料導入の経済性を評価分析し、新技術導入による利益増加を試算した。飼料メーカー等との低魚粉飼料の共同開発、石垣市、恩納村漁業協同組合とのスジアラ養殖技術開発など、成果の実用化を図った。本研究課題の成果により、低・無魚粉飼料の実用化、新規養殖対象種等の導入による養殖経営の改善、魚類と二枚貝の複合養殖による環境改善と収益向上、経済分析による養殖経営の将来設計等の実現が期待される。
カテゴリ 環境対策 経営管理 効率的生産技術 新技術導入 大豆 低コスト

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