課題名 | 土壌生物機能を核とした土壌生産力評価法の開発 |
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課題番号 | 2014025561 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
橋本知義 |
協力分担関係 |
信大院 青森県 岩手県 福島県 宮城県 東京農大 宮崎県総合農業試験場 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | 作物の生産性と相関を有する微生物指標の探索に関しては、 a) つくば市内の有機栽培農家と慣行農家の圃場について、中性メタロプロテアーゼ遺伝子のクローンライブラリ解析を行い、中性メタロプロテアーゼ産生細菌の群集構造は農家(地域)ごとに異なることに加え、安定した有機栽培圃場と転換中の圃場、慣行栽培の圃場では異なることを示した。 b) 施用した米ぬかからの窒素無機化は、可給態窒素が高い土壌で多い傾向を示し、また、類似の施肥を続けた有機・慣行圃場では差が無いことを明らかにした。各種土壌酵素活性や交換性塩基等により、つくば市内の有機・慣行・転換中圃場を判別できることを示した。 c) 大潟村の水田土壌の細菌群集構造は土壌タイプにより、また糸状菌群集構造は有機・慣行栽培の違いで分かれることを明らかにするとともに、有機・慣行栽培の違いによる糸状菌群集構造の変動は、土壌のアンモニア態窒素とpHの影響が大きいことを正準対応分析で示した。 微生物の機能を利用した太陽熱土壌消毒法等の改良に関しては、ハウス圃場に有機質肥料、あるいは焼酎粕濃縮液を施用した場合、太陽熱消毒前に接種した高温性硝化細菌が太陽熱消毒期間の高温時期から増加し、土壌中の硝酸・亜硝酸態窒素も増加することを明らかにした。 |
カテゴリ | 有機栽培 土づくり 肥料 水田 施肥 土壌消毒 評価法 |