農産物の生産段階におけるカドミウムのリスク低減技術の開発

課題名 農産物の生産段階におけるカドミウムのリスク低減技術の開発
課題番号 2014025588
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 三浦憲蔵
協力分担関係 三菱マテリアル環境技術研究所
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 野菜等の資材施用法等による実用的なカドミウム吸収抑制技術に関しては、
a) ホウレンソウのポット栽培試験から、カドミウム濃度が異なる6種類の土壌にアパタイト系資材を1%施用すると、アロフェン質黒ボク土を除き、収量が減少することなく、水溶・交換態カドミウム濃度が低下し、可食部カドミウム濃度はpH6.0で4~5割低減することを明らかにした。
b) 夏作ポット栽培試験により、ホウレンソウのカドミウム濃度はアパタイト系資材施用に収穫前2週間の根圏冷却を併用すると、低減効果が高まることを明らかにした。また、冬作ホウレンソウのカドミウム濃度は品種間差が大きく、低吸収性品種を用いれば4割程度低減できることを示した。
c) ホウレンソウ品種「パレード」のポット栽培試験により、アカマツ、スギ、クスノキ樹皮資材及びコーヒー粕資材の施用でカドミウム濃度は消石灰施用と同等に低下し、各資材のカドミウム吸収抑制効果は一年間持続することを示した。また、各資材について収量を維持できる施用量を明らかにした。
d) 現地水田圃場における炭酸カルシウム(炭カル)肥料多量施用(粉状炭カル3t/10a)後2年目の水稲の生育は無施用と差がなく、玄米中カドミウム濃度は4~5割低減し、効果が持続することを確認した。また、炭カル多量施用により土壌の交換性カルシウム含量が増加したが、玄米のカルシウム等の含量には影響しないことを明らかにした。
e) ホウレンソウのセル成型苗移植栽培に炭カル施用を組み合わせると、可食部カドミウム濃度の低減効果が向上することを明らかにした。一方、エダマメのカドミウム濃度については客土が厚いほど低減するが、移植栽培の効果はないことを明らかにした。
ダイズのカドミウム濃度を低減できる技術体系に関しては、
a) ダイズについて、畑転換2~3年目の現地試験の解析から、カドミウム低吸収性品種・系統を導入し、苦土石灰の部分施用を用いて土壌pHを上げると、東北の主力品種と比べて子実カドミウム濃度は3~4割低減することを明らかにした。
b) ホウレンソウについては、現地圃場ハウスにおいて、セル成型苗移植栽培によって根系発達を抑制すると、冬作ホウレンソウの可食部カドミウム濃度が2割程度低減することを実証した。また、可食部カドミウム濃度は収穫時期の地温の影響を受けることを確認した。
カテゴリ 肥料 えだまめ 水田 大豆 品種 ほうれんそう

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