地域農業の変化に対応する用排水のリスク評価及び運用管理手法の開発

課題名 地域農業の変化に対応する用排水のリスク評価及び運用管理手法の開発
課題番号 2014025620
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 久保田富次郎
協力分担関係 山形大学
東北農政局
農村振興局防災課
東北農政局水利整備課
関東農政局印旛沼二期事業所
㈱日水コン
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 渇水等関連リスクの定量的評価手法と水資源の運用管理手法に関しては、
a) 水循環モデルの短期的な降雨流出現象の再現性向上のために降雨強度が浸透能を超えた場合に生じる表面流出過程を改良し、水資源量の評価精度を向上させた。また、ダム等の集水流域の表土浸食に起因する浮遊物質移動を表現する分布型物質移動モデルを構築した。ダム、頭首工等での取水管理に反映させるため、山間流域に適用してウォッシュロードの再現性を検証した。
b) 地すべり地の地下水中の六フッ化硫黄(SF6)濃度から、地下水の滞留時間、涵養年代の推定を可能とした。また、扇状地の浸透型洪水調整池において、ラドン(222Rn)濃度と主要イオン組成から、湛水時の浸透水の地下水環境への寄与を明らかにした。
高温リスクと用水需要の変動機構及び地区レベルの適切な用水管理手法に関しては、土地改良区レベルでの事例調査により、従量制賦課金制度導入による節水効果について、我が国の水田農業、特に河川灌漑における効果の発現度合いと制約条件を明らかにした。また、震災復興における用水需要について、平成26年に営農を再開した3地区の農業用水等を対象に、従来のECデータ送信システムを改良し小型・軽量化を図り、用水に含まれる塩分濃度のモニタリングを実施した。
水質汚濁のリスクの評価手法と水質管理に基づく適切な用排水管理手法に関しては、任意の時間における現地採水を可能とする遠隔による濁度・水質水文監視システムを開発するとともに、遠隔観測の課題や濁度観測における問題点を整理した。また、ダム湖への流入水及び湖水ともに、糞便性大腸菌群数は、水中の濁質や浮遊物質濃度と関連が深いことを明らかにした。
カテゴリ 管理技術 水田 水管理 モニタリング

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