課題名 |
1牧草新品種育成試験、(1) チモシー品種開発事業、 |
研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
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研究分担 |
研究部作物育種グループ
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研究期間 |
継 平成25~31年 |
年度 |
2014 |
摘要 |
a試験目的:多収、耐倒伏性、高競合力、高飼料品質、耐病性のチモシー有望系統を育成する。、b試験方法:育種母材の作出、個体選抜試験(シロクローバ混播条件)、後代検定試験、交配採種と系統合成ならびに母本栄養系の維持管理を行う。各試験とも、系統適応性検定試験実施要領、種苗特性分類調査法および作物育種グループ(牧草)慣行法などで実施した。供試面積 120a。、 c成績の概要:、 (a) 育種母材(基礎集団)の作出:①多交配試験;早生基礎集団から選抜した2群60栄養系を秋に10反復で移植して次年度の交配に備え、株の養成を行った。移植後の定着は良好であった。越冬前に雪腐病の防除を行った。②トップ交配試験;早生基礎集団から選抜した40栄養系の交配と種子の等量混合により花粉親系統を合成した。本年は、同種子を9月5日に播種しトップ交配圃場を造成した。播種後の発芽・定着は良好であった。越冬前に雪腐病の防除を行った。、 (b) 個体選抜試験、後代検定試験:①個体選抜試験、後代検定試験:シロクローバ「ソーニャ」混播条件下における中生基礎集団の2年目の調査の結果、標準品種「アッケシ」、「キリタップ」と比べ、収量性、耐倒伏性、競合力等で有望と考えられる149個体を選抜した。1番草の耐倒伏性と1番草刈取り後の再生草勢の両形質がともに優れる個体は少なかった。選抜の際、全個体の草勢の調査により系統平均で収量性を評価し、標準・比較品種より明らかに劣った系統は淘汰した。次年度は栄養系評価試験に移行する。、 (c) 系統合成のための隔離圃・隔離温室における交配:早生基礎集団由来の選抜個体から「北系14301」、「北系14302」、「北系14303」の早生3系統を作出した。採種量は、それぞれ237.6g、159.0g、120.0gであった。、 (d) 母本栄養系の維持管理と評価:①栄養系保存圃において、190栄養系を新たに追加し、年2回の刈り払いを行い、保存栄養系の維持に努めた。②中生栄養系評価試験の2年目の調査の結果、標準品種「キリタップ」構成親栄養系と比較して、収量性、耐倒伏性、競合力、栄養価等で有望と考えられる45栄養系を選抜した。、、
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カテゴリ |
育種
新品種育成
播種
品種
品種開発
防除
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