課題名 |
2 低コスト・安定生産技術の開発に関する試験、(6) 新たな品種および栽培法に対応した飼料用とうもろこしの窒素施肥法の確立、 |
研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
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研究分担 |
研究部生産環境グループ
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研究期間 |
継 平成25~28年 |
年度 |
2014 |
摘要 |
a 試験目的:飼料用とうもろこしの新たな栽培法を前提とした土壌診断に基づく窒素施肥法を確立する。、 b 試験方法:、 (a) 最適な窒素施肥量と施肥配分の検討、 供試圃場:場内、紋別2か所。供試品種:「KD418」など熟期が早生中~晩。栽植密度:6787~9160株/10a。試験処理:①分施窒素用量試験:基肥2水準(8,10kgN/10a)×分施4~7水準(0~13kgN/10a)、②窒素施肥配分試験:基肥+分施=15kgN/10a[0+15、6+9、8+7、10+5]、③分施時期試験:播種後2~8週目(1~10葉期)。、 (b) 家畜ふん尿の窒素供給特性に対応した施肥法の検討、 供試圃場:紋別2か所。基肥窒素10kg/10a。家畜ふん尿施用量:堆肥5t/10aまたはスラリー6t/10a(化肥5kgN/10a相当)を播種前施用。、 c 成績の概要:、 (a) 場内試験では、基肥による増収は8kgN/10aで概ね頭打ちとなった。窒素吸収量の増加は基肥8、10kgN/10aとも基肥と分施の合計が15kgN/10a程度まで認められ、それ以上では分施の窒素利用率が低下した。現地試験では、基肥10kgN/10aに分施5~7kgN/10aにより生総重で約700kg/10a、乾物収量で約140kg/10a程度増収した。、 (b) 基肥と分施の施肥配分が6+9kgN/10aでは生育初期の窒素吸収量、乾物重が少なく、収穫時に8+7、10+5kgN/10aとほぼ同程度の窒素吸収量、乾物収量となった。0+15kgN/10aは他の処理区より生育初期からの窒素吸収量が少なく、収穫時の乾物収量もやや少なかった。、 (c) 場内試験では、分施時期を変えた場合でも各処理区の収量はほぼ同等であるが、播種後8週目の分施は窒素吸収量が少なく、窒素利用率が低かった。現地試験では播種後2~6週目の分施時期の違いによる収量と窒素吸収量への影響は判然としなかった。以上の結果は、施肥標準で推奨される分施時期1~7葉期と合致する内容であった。、 (d) スラリー施用により、播種2か月後で乾物収量の増加が認められ、収穫時では分施5kgN/10aと同程度の収量であった。堆肥の施用による生育量の変化は播種後2か月後で認められず、収穫時には分施3kgN/10aと同程度の乾物収量、窒素吸収量であった。、、
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カテゴリ |
飼料用作物
施肥
低コスト
とうもろこし
土壌診断
播種
品種
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