課題名 | 1 水稲病害虫の合理的防除技術の開発、1) 地理情報に基づいた発生リスク区分の、 作成、 (2) 斑点米カメムシ類発生リスク区分、の作成、① クモヘリカメムシ、 ア 分布予測、 |
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研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場 |
研究分担 |
生物資源G |
研究期間 | 新H26~28 |
年度 | 2014 |
摘要 | 目的:水稲病害虫の合理的な防除技術を開発するため、斑点米カメムシ類の発生状況を調査し、地理情報との関係を解析して発生リスク区分を作成する。ここでは、クモヘリカメムシの分布と地理情報との関係を解析し、クモヘリカメムシの分布地域の推定を行う。、成果:フェロモントラップはすくい取りに比べ、確認地点数、総捕獲数がいずれの調査時期も多く、分布・発生量の調査ではフェロモントラップを用いた方が効率的であった。また、フェロモントラップによる本種の誘殺数は、いずれの調査期間においても分散が平均値を上回っており、誘殺数はランダム分布に従わず、集中分布していた。さらに、植生との関係は、アカマツ植林地およびスギ・ヒノキ・サワラ植林地からの距離が説明変数として有意となり、これらの植生が本種の分布に強い影響を与えていた。そこで、アカマツまたはスギ・ヒノキ・サワラ植林地を「植林地」と定義し、その距離と本種の分布の関係をロジスティック回帰分析した結果、傾きおよび切片が有意なy=1/(1+exp(-1.38+0.0017x))という式が得られた。以上より、クモヘリカメムシの分布は植林地からの距離に影響を受けることが明らかになった。特に、アカマツ植林地やスギ・ヒノキ・サワラ植林地からの距離には強く影響を受けており、これらの変数を用いて本種の分布地域の推定が可能と考えられた。 |
カテゴリ | 害虫 カメムシ 水稲 斑点米カメムシ フェロモン 防除 |