課題名 |
1 水稲病害虫の合理的防除技術の開発、2)地理情報に基づく合理的防除法の確立、(2) 斑点米カメムシ類、 ① 市街地での検討、 |
研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場
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研究分担 |
生物資源G
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研究期間 |
新H26~28 |
年度 |
2014 |
摘要 |
目的:水稲病害虫では、必ずしも発生状況に応じた防除が実施されていない。そこで、病害虫の発生状況と地理情報の関係を解析して発生リスク区分を行い、これに基づいた合理的な防除技術を開発する。ここでは、それぞれの地域に適応する防除体系を明らかにするため、金沢市内の市街地で除試試験を行い、合理的防除法開発の基礎的知見とする。、成果:無処理区でのすくい取り虫数は出穂16日後(7/28)に6.0頭、出穂23日後(8/4)に9.5頭となり、優占種はアカヒゲ、アカスジであった。また、持続性箱剤区でのすくい取り虫数は、7月28日を除くいずれの調査時期においても無処理区と同程度(無処理比89.5~94.7)となり、密度抑制効果は見られなかった。さらに、豆粒粒剤区では散布後(7/28、8/4)にすくい取り虫数が減少し(無処理比24.6~61.1)、密度抑制効果が見られた。また、斑点米率は、無処理区で0.71%となり、被害は多発条件となった。一方、持続性箱剤区では0.65%(無処理比91.1)となり、斑点米抑制効果は見られなかった。また、豆粒粒剤区では0.23%(無処理比32.6)となり、一定の斑点米抑制効果が認められた。以上より、本試験ではカスミカメ類が多発生状況となったため、豆粒粒剤を処理することにより一定の防除効果が見られたが、斑点米抑制には不十分と考えられた。
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カテゴリ |
害虫
水稲
斑点米
斑点米カメムシ
防除
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