課題名 |
1 水稲病害虫の合理的防除技術の開発、3)捕獲効率の高いアカスジカスミカメの、 トラップの検討 |
研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場
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研究分担 |
生物資源G
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研究期間 |
新H26~28 |
年度 |
2014 |
摘要 |
目的:斑点米カメムシ類の一種であるアカスジカスミカメ(以下、アカスジ)が全国的に多発生となっている。本種では、合成性フェロモンが市販化され、その発生予察への利用が試みられている。そこで、より精度の高い発生予察に向け、本種の捕獲効率の高いトラップを開発する。ここでは、近縁種であるアカヒゲホソミドリカスミカメ(以下、アカヒゲ)に対して捕獲効率が高いとされる網円筒トラップのアカスジに対する捕獲効率について検討する。、成果:試験期間Ⅰでは、網円筒トラップでの捕獲数が垂直粘着板トラップでの捕獲数よりも2倍程度多く、両者の間には有意な差異が見られた。さらに、試験期間Ⅱにおいても、網円筒トラップでの捕獲数が垂直粘着板トラップでの捕獲数よりも3倍程度上回り、両者の間には有意な差異が見られた。また、いずれの試験期間においても、両トラップで確認されたアカスジの発生推移は一致していた。以上より、網円筒トラップは垂直粘着板トラップと比較して、アカスジに対する捕獲効率が高いことが明らかになった。また、両トラップで発生推移は概ね一致しているが、網円筒トラップは捕獲数が多い分、より明瞭な発生推移を得られた。このことから、網円筒トラップはアカスジのモニタリング用のトラップとして有効と考えられる。
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カテゴリ |
アカスジカスミカメ
害虫
市販化
水稲
性フェロモン
斑点米カメムシ
防除
モニタリング
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