課題名 |
醸造用ブドウの高品質化に向けた栽培技術の確立 2整枝・剪定方法の検討 |
研究機関名 |
山梨県果樹試験場
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研究分担 |
醸造ブドウ栽培科
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研究期間 |
継H20~H28 |
年度 |
2014 |
摘要 |
(1) 整枝・剪定方法が樹体生育および果実品質に与える影響 ベレゾーン期以降の生育は棚仕立ての方が早い傾向がみられた。果房重は棚仕立てが大きい傾向があったが、「カベルネ・ソーヴィニヨン」の棚短梢は粗着であった。ギヨは粗着で、果房重も小さい傾向がみられ、特に「甲州」の垣根仕立ては花ぶるいが多く、粗着であった。「シャルドネ」の棚仕立ては密着果房が多く、出荷果実の調整に時間を要した。夏季剪定量は垣根仕立てが多いが、作業が単純で容易であった。収量は棚長梢で多い。棚短梢剪定のグロワール台は101-14台に比べ樹勢が弱い傾向がみられ、果房重も大きかった。 (2) 白色シートのマルチ処理が赤ワイン用ブドウの果実品質に与える影響(種類) 「カベルネ・ソーヴィニヨン」において3種の白色シートを敷設して効果を確認した結果、いずれのシートにおいても、糖度の上昇および酸含量の低下が早まり、熟期が早くなる傾向がみられた。 (3) フラスター液剤散布が果実品質に与える影響 昨年同様、「甲州」において、フラスター散布により新梢伸長が抑制され、収量は増加した。 (4) 棚仕立て短梢一文字整枝における簡易雨よけ施設が果実品質に与える影響 開花時期に降雨のあった「カベルネ・ソーヴィニヨン」においては、簡易雨よけ施設により、花ぶるいの発生が軽減され、果房重が大きくなる傾向が見られた。
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カテゴリ |
栽培技術
出荷調整
ぶどう
ワイン
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