県育成オリジナル品種の栽培技術の確立                              1 県育成ブドウ品種の栽培技術の確立

課題名 県育成オリジナル品種の栽培技術の確立                              1 県育成ブドウ品種の栽培技術の確立
研究機関名 山梨県果樹試験場
研究分担 生食ブドウ育種科
研究期間 新H26~H28              
年度 2014
摘要 (1)露地栽培での高品質果実生産に向けた技術の検討                                                         1)「甲斐のくろまる」の密着果房生産方法の検討                                                          35粒区(目標果房重500g)における密着果房の検討では、1回目ジベレリン12.5ppm処理区や1回処理区は慣行2回処理区に比べ支梗等が短くなる傾向が見られた。次年度以降も、継続して検討する。35粒区(目標果房重500g)における着粒安定効果の検討については、展葉6~8枚時フルメット2ppmを花房散布したが、昨年の結果と異なり、摘粒時に摘粒しなければならない小果粒は増えたものの、正常果粒は慣行区と差はなかった。また、開花始め時にフルメット5ppmを花房浸漬した処理区も慣行区と差はなかった。次年度以降も、継続して検討する。原木を用いて、着粒数の違いによる収穫時期の把握するため、35粒区(目標果房重500g)と25粒区(目標果房重350g)を比較したが、35粒区の果粒肥大が劣り果房重が25粒区と同程度となったため、収穫時期にほとんど差異は認められなかった。原木では側枝ごとに樹勢の差が拡大しており、それらの影響と考えられた。次年度は試験区の設定等を考慮しながら検討を続ける。若木における「巨峰」との収穫時期の違いについては、同樹齢(6年生)の「甲斐のくろまる」と「巨峰」を食味が良好になる糖酸比25で比較したところ、「甲斐のくろまる」は8月2日、「巨峰」は8月11日が収穫始め期と推測された。「甲斐のくろまる」の収穫始め期は「巨峰」に比べ9日早く、同日に収穫した場合は食味が優れる。次年度以降も継続して調査する。「甲斐のくろまる」現地モデル園において、生産が不安定との情報を把握したため、急遽、全32園のアンケート調査を実施し、そのうちの10園の詳細調査を実施した。アンケート調査の結果では、着粒良好園は樹勢(9月の新梢樹勢)が中間から弱い園の割合が多く、1回目のジベレリン処理を満開前から満開に行った園の割合が多い傾向にあった。また、果粒肥大良好園は、樹勢が強い園の割合が多く、結実2年目の園の割合が多かった。以上の結果から、密着した果粒肥大良好な果房生産には、樹勢をやや強めにコントロールし、1回目ジベレリン処理が遅れないことが重要と思われた。詳細調査では、着粒良好園は生育期全般を通じてかん水を実施している園の割合が多い傾向にあった。本年の詳細調査は、調査園の管理状況の把握を中心に実施した。次年度は生育期の状況調査を中心に行い、着粒良好な果房生産につながる要因の把握に努める。これらを反映し、「栽培管理の手引き(暫定版)」を作成して配布した。                                                                      2)「ジュエルマスカット」の果粒肥大効果の検討                                                      摘心処理と植調剤処理による果粒肥大促進効果を検討した結果、開花始め期の新梢先端3節摘心処理や2回目にフルメット加用処理は、慣行区と比べ若干の果粒肥大効果が見られた。しかし、原木の樹勢の低下のため果粒肥大が劣り、目標果房重に到達しなかった。次年度以降は複製樹を中心に検討する。                                                                    3)「生食ブドウ山梨3号」の良果房生産の検討                                                    着粒数の違いによる果実特性の把握並びに植調剤処理による果粒肥大効果については、ほ場管理システムの不具合により系統本来の特性が発揮されず、正常なデータが得られなかった。しかし、複製樹(樹齢:4年生)における果実品質は、整枝・剪定方法や台木の違いにかかわらず、果粒重は17gを超えており、この系統の特性は発揮されていた。次年度以降は複製樹を中心に継続して調査する。、(2)短梢栽培での適応性の確認                                                           本年は「生食ブドウ山梨3号」について、一文字整枝短梢剪定栽培樹(一芽剪定)と一文字整枝長梢剪定栽培樹を比較した。短梢栽培では一新梢あたりの花穂着生数は0.83で、長梢栽培での一新梢あたりの花穂着生数1.76に比べ半分程度で、第2花穂は着生しなかった。また、花穂長も長梢栽培に比べ3割程度短かった。今後、「生食ブドウ山梨3号」を含め「甲斐のくろまる」、「ジュエルマスカット」は、H型整枝短梢剪定樹でも調査を行う。、(3)「ジュエルマスカット」の長期貯蔵性の検討                                                  「ジュエルマスカット」は、貯蔵2ヶ月で果実の腐敗や裂果により、いずれの試験区も商品性が低下した。「シャインマスカット」も貯蔵4ヶ月でいずれの試験区も腐敗が多発し、商品性が低下した。腐敗は果頂部からの発生が多くみられた。また、フレッシュホルダーの使用により、穂軸の褐変はやや抑制されるが、腐敗の発生がやや高くなる傾向があった。今後は、貯蔵中における腐敗果の発生抑制および穂軸の褐変抑制が課題と考えられた。
カテゴリ 管理システム 栽培技術 台木 長期保存・貯蔵 品種 ぶどう 良食味

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