課題名 |
有機・特別栽培を可能にする病害虫管理体系の構築 |
研究機関名 |
鳥取県園芸試験場
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研究分担 |
環境研究室
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研究期間 |
継、H26~29 |
年度 |
2014 |
摘要 |
目的:果樹では、ナシにおける特別栽培体系を構築するために、殺菌剤や殺虫剤散布体系、肥料体系の構築を行う。野菜では、ネギ、ブロッコリーの有機・特別栽培に対応した病害虫管理体系の検討を行う。、成果:ナシ病害の発生状況を調査した結果、特別栽培体系(特栽区)は、慣行(殺菌剤の成分回数21回)に比べ黒星病の発生は同様に少なかったが、うどんこ病の発生が多く、うどんこ病に対する防除薬剤の再検討が必要であると考えられた。、 害虫は、新梢葉、果そう葉及び収穫果実において、被害は慣行区と同程度であった。なお、特栽区における殺虫剤の削減は初年度であるため、継続して害虫の被害量を観測する必要があった。、 無化学肥料栽培体系の実証のため、施肥処理前の果実調査と葉分析をおこなった結果、両処理区(予定)間に大きな差は認められなかった。、 野菜は、砂地での白ネギ栽培においてコンパニオンプランツの防除効果を検討するために、白クローバー及び大麦を播種した結果、雑草の発生を抑制する傾向が見られ、生存株率も高くなる傾向であった。しかし、土着天敵の定着は認められず、ネギアザミウマ、ネギハモグリバエ、ネギコガの防除効果も認められなかった。また、収穫調査では大麦を播種した区ではネギの重量や襟部の締まりが劣る傾向が見られた。赤色防虫ネットによる害虫の防除効果、 白ネギ栽培での物理的防除法として、生育期間中に赤色防虫ネットを被覆した結果、処理14日後にはネギアザミウマの密度抑制効果が認められた。、 ブロッコリーでは、初夏どり作型で問題となる花蕾腐敗病に対し、生物農薬のベジキーパー水和剤とバイオキーパー水和剤の混用、新規微生物農薬マスタピース水和剤の防除効果の検討を行った結果、ベジキーパー水和剤とバイオキーパー水和剤1000倍希釈混用は防除効果が高かったが、2000倍希釈混用は各剤の単用に劣っていた。マスタピース水和剤1000倍希釈はベジキーパー水和剤1000倍に比べて防除効果がやや劣っていた。
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カテゴリ |
病害虫
うどんこ病
害虫
花蕾腐敗病
黒星病
栽培体系
雑草
施肥
土着天敵
ねぎ
農薬
播種
ブロッコリー
防除
薬剤
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