バイテクによるナガイモ及びラッキョウ新品種の育成

課題名 バイテクによるナガイモ及びラッキョウ新品種の育成
研究機関名 鳥取県園芸試験場
研究分担 生物工学研究室
研究期間 完、H17~26
年度 2014
摘要 目的:育種目標は、ナガイモは、形状、粘りに特徴があり、かつ切り芋萌芽性を有すること、ラッキョウは、乾腐病耐病性と鱗茎の赤いラッキョウの育成とした。、成果:ナガイモは、前年度までに選抜した雑種4系統の栽培適性、形質及び品質の安定性を検討した結果、有望な1系統‘IFNS120’を選抜し、栽培特性評価、食味評価を行った。、 栽培特性評価:切り芋から100%萌芽し、萌芽時期はナガイモと同等で、萌芽の揃いも良かった。芋長は58cmとナガイモと比べて短く、形状は紡錘形、芋肌に凹凸がなく形状の揃いも良かった。芋重は872gとやや小さく、肥大性はねばりっ娘よりやや劣った。、 食味評価:雑種‘IFNS120’と‘ねばりっ娘’の系統名を伏せて、とろろの食味を、色、粘り、味、香り及び総合の5項目について、52名(長芋生産者42名、園試職員10名)のパネラーで評価した結果、雑種‘IFNS120’は色、味及び総合の評価が‘ねばりっ娘’より高く、粘り及び香りの評価は‘ねばりっ娘’と同等であった。、 ラッキョウは、耐病性選抜系統‘R5’の収量性及び実用性について評価するため、北栄町東園現地ほ場で有機栽培した結果、‘R5’は乾腐病による欠株が顕著に少なく、有機栽培においては実用性が高いと考えられた。‘R5’は平成27年4月に品種登録申請を行った。、赤いラッキョウについては、平成17年に交配・育成で得られたラッキョウと赤タマネギの交雑種の選抜系統5系統から最終的に選抜された‘E×紅-2’を平成25年8月20日に西園ほ場に植付け、特性を評価した。対象品種の’越のレッド’よりも鱗茎色が濃く、葉色も濃く、収量性は同程度と高く優れた。ラッキョウと比較すると、分球数が少なく規格サイズが大きいが、栽植密度を高めることによって規格サイズやや小さくなった。’E×紅-2’は辛みが強く、規格サイズが大きいが、鱗茎色が濃く、葉色も濃く優れ、収量性も髙かった。平成26年度で試験を終了し、品種登録申請を行う予定である。、 
カテゴリ 有機栽培 育種 新品種 たまねぎ 品種 らっきょう 良食味

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