特産かんきつ生産性向上のための新系統の開発・育成、3)キンカン有望品種・系統の特性解明とかんきつ類新系統の作出

課題名 特産かんきつ生産性向上のための新系統の開発・育成、3)キンカン有望品種・系統の特性解明とかんきつ類新系統の作出
研究機関名 宮崎県総合農業試験場
研究分担 果樹部
研究期間 新H26~30
年度 2014
摘要 3)-1「宮崎夢丸」の収量性、結実性、トゲなし化の検討、(1)コルヒチン処理による倍数体及び倍数性周縁キメラ系統の作出、 コルヒチン処理による接ぎ木は126本行い、活着数は20本で、活着率は15.9%だった。、(2)エイジング処理による「宮崎夢丸」トゲ無し個体の育成、シークワァーシャー台木に、前年度の最終伸長梢を接ぎ木し(エイジング処理開始から5年目)、新梢伸長硬化後にトゲの有無と長さ、枝の長さを調査した。接ぎ木した穂木により、新梢伸長回数にバラツキが見られた。また、前年度と比べて節に対するトゲの割合に差はなかった。、 (3)「宮崎夢丸」の苗木特性調査(施設)、「宮崎夢丸」の1番果の結果率は19%で、「ネイハキンカン」は23%だった。その後8月上旬の4番花まで開花が見られ、結果枝10cm当たりの結果数は「宮崎夢丸」が2.5果、「ネイハキンカン」が1.8果であった。、   果実品質は「ネイハキンカン」と比べ、小果で縦長の果形であり、高糖度・低クエン酸で糖酸比が高く、着色も良好であった。、(4)「宮崎王丸」の苗木特性調査(施設)、「宮崎王丸」の1番果の結果率は23%で、「ネイハキンカン」と変わらなかったが、着花数が多い傾向にあった。その後8月上旬の4番花まで開花が見られ、結果枝10cm当たりの結果数は「宮崎王丸」が1.9果、「ネイハキンカン」が1.8果であった。、   果実品質は「ネイハキンカ」ンと比べて大玉で、2L以上果実の割合が73%であった。す上がり、種子数、着色の状況等は「ネイハキンカン」とほぼ同等であった。糖度は「ネイハキンカン」と比べてやや高く、クエン酸はやや低い傾向にあった。、(5)「宮崎夢丸」の苗木特性調査(露地)、 「宮崎夢丸」の1番果の結果率は13%で、「ネイハキンカン」は3%だった。その後8月上旬の4番花まで開花が見られ、結果枝10cm当たりの結果数は「宮崎夢丸」が1.2果、「ネイハキンカン」が1.8果であった。、  「宮崎夢丸」は「ネイハキンカン」と比べ、小果で縦長の果形をしていた。完全種子を全く含まずほぼ無核だった。高糖度・低クエン酸傾向だった。、 (6) 「宮崎王丸」の苗木特性調査(露地)、「宮崎王丸」の1番果の結果率は17%で、「ネイハキンカン」は3%だった。その後8月上旬の4番花まで開花が見られ、結果枝10cm当たりの結果数は「宮崎王丸」が2.3果、「ネイハキンカン」が1.8果であった。、   「宮崎王丸」の果実品質は、「ネイハキンカン」と比べ、大果傾向だった。糖度も高く、クエン酸もやや低い傾向にあった。、(7)「宮崎夢丸」の台木の違いによる特性調査、 24年4月に施設に定植したカラタチ台とヒリュウ台の樹体特性を調査した。樹の大きさによっては初結果 した樹もあったが、生育にバラツキがあった。、   ヒリュウ台の樹容積は、カラタチ台と比べると約半分であった。、(8)重イオンビーム照射による「宮崎夢丸」のトゲ無し化、 重イオンビーム照射10Gy、15Gy、20Gy合計160樹のうり、前年度の枝調査で有望と思われた30樹の枝調査を行い、トゲの発生割合やトゲの長さが短い樹4樹を選抜した。しかし、完全トゲ無しの個体はなかった。、(9) 「宮崎夢丸」の現地実証栽培における特性調査(露地)、 県内の現地実証ほ4カ所で樹容積や収量の調査を行った。、綾町の現地で行った着色向上対策試験では、3~4分着色時期(11月上旬)にエスレル10を散布することに  より着色が早まり、霜害を受ける前の12月末までの収穫割合は無散布区が約5%であったのに対して、散布区では約50%であった。、3)-2 かんきつ類新系統の育成、特性の解明、(1) 極早生温州ミカン系統の品種特性把握(火山灰土壌)、 「ゆら早生」は他の極早生温州ミカン品種より高糖度で推移した。、(2) 極早生温州ミカン系統の品種特性把握(鉱質土壌)、「ゆら早生」は他の極早生温州ミカン品種より高糖度で推移した。「おおいた早生」は他の品種より減酸  が早かった。
カテゴリ 温州みかん きんかん 栽培技術 台木 接ぎ木 品種 その他のかんきつ

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