課題名 | 共生糸状菌に感染した害虫抵抗性イネ科牧草種子の安定生産、保存・流通技術の開発 |
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課題番号 | 2014026462 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構(九州沖縄農業研究センター) (独)農業・食品産業技術総合研究機構(九州沖縄農業研究センター) |
研究期間 | 2013-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | 共生糸状菌の感染率が変動するメカニズムを解明する上で重要な、穂内での菌の分布状況をEpichlo? occultans感染イタリアンライグラスにおいて明らかにし、菌糸が植物の基部側から伸長し、穂内で先端まで分布できないことにより非感染種子が生産されることが明らかとなった。種子感染率は、地域、年次により、20-90%と幅広いデータとなったため、今後、気象や土壌栄養の要因の影響を解析することにより、感染率に影響する要因が解明されると期待される。 種子1粒レベルからも菌DNAの定量が可能な高精度な定量法を開発した。この定量法を用い、温暖地および暖地で栽培したE. occultans感染イタリアンライグラスの菌DNA量が栽培環境や穂内の位置、出穂後のステージ等によって異なる事等を明らかにした。菌DNA量とN-フォルミルロリン濃度の間に有意な高い正の相関が認められたため、N-フォルミルロリン濃度より定量が簡便である菌DNA量による推定が可能であると考えられた。 |
カテゴリ | イタリアンライグラス 害虫 抵抗性 |