課題名 | 排水不良地域向けのエンレイ代替品種等の育成 |
---|---|
課題番号 | 2014026869 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 長野県野菜花き試験場 |
研究期間 | 2014-2018 |
年度 | 2014 |
摘要 | 狭畦密植試験では全体に倒伏が多発した。倒伏が軽いのは「東山系c584、c637」、「里のほほえみ」で、多収を示したのは「東山231号」、「東山系b962」、「すずほまれ」、「タチナガハ」であった。長葉で倒伏が中程度の系統・品種が多収であった。 標播、早播、晩播の栽培試験ではダイズシストセンチュウの影響が排除できず、特に早播と晩播では系統の評価が困難となった。標播で黒根腐病による立枯れが発生したが、圃場むらが著しいため抵抗性の評価は困難であった。 適応性試験や特性検定により、難裂莢性、難青立性、高蛋白質、冠水抵抗性、べと病耐性、ベンタゾン耐性などの特性が評価できた。供試系統の多くは「エンレイ」や「タチナガハ」より青立ちや裂莢が少なく、「エンレイ」~「シュウレイ」並みに高蛋白質であった。ベンタゾンに対して「シュウリュウ」並みに弱い系統はなかった。 場内の黒根腐病抵抗性検定圃場では抵抗性「極弱」の比較品種以外は発病しなかった。現地圃場では根腐れが全体に発生し、系統間差が判然としなかった。 エンレイ熟期で立枯性病害抵抗性を目標とする6組合せの交配種子を得た。25年度に交配した2組合せのF3集団および3組合せのF2集団の世代を進めた。 配付先の評価は「東山231号」が新潟、富山、石川および長野で「やや有望」で優れた。 |
カテゴリ | 黒根腐病 大豆 抵抗性 抵抗性検定 病害抵抗性 品種 |