機能性成分含量のカンキツ品種間差異の解明

課題名 機能性成分含量のカンキツ品種間差異の解明
課題番号 2014026913
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
(独)農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間 2014-2018
年度 2014
摘要 本年度はこれまでに確立している条件により分析を行い、交雑を何回も繰り返されるため遺伝的に複雑な系適品種を分析しても問題がないことを確認した。
またカンキツ研究領域興津において育成された70種の系適品種で、個体として生存する63品種を対象とした。そのうち果実が得られている47品種についてフラボノイド配糖体およびアグリコンの分析を行った。可食部にはアグリコンは含まれず、フラバノン配糖体やフロレチン配糖体を主要な配糖体として含んでいた。ヘスペリジン高含有品種として、興津30号(4.4mg/g)、38号(3.1mg/g)、ナリンジン高含有品種として、興津25号(2.3mg/g)、39号(1.9mg/g)があげられる。また、興津48号(6.5mg/g)、49号(2.0mg/g)はキンカン同士の交配種で、フラバノン配糖体を含まずフロレチン配糖体を含む。ナリンジン、ネオヘスペリジン、ポンシリンは苦味を有するフラボノイドで、これらの含量が高い品種として興津15、34、61号がある。総フラバノン配糖体含量の多い品種には、興津13、30、38、41、47号などが見いだされた。更に系適品種など13品種について、AA含量を試験紙法により測定した。試験紙法はポリフェノールなどAAと同様に還元性をもつ成分にも反応するため、両者を同時に評価した結果になるが、対照の市販レモンよりAA含量が高い品種としてRP55、同程度のAAを含む品種として興津43号、口之津19号などが見いだされた。
カテゴリ 機能性成分 きんかん 品種 レモン その他のかんきつ

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