飼料用米生産の全国動向調査

課題名 飼料用米生産の全国動向調査
課題番号 2014027459
研究機関名 (国) 山形大学
農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所
研究期間 2010-2014
年度 2014
摘要 本課題の目的は飼料用米の生産と利用に関わる動向と実態を分析するとともに、制度面の関連も含めて定着に向けた課題を検討することにある。飼料用米は生産費用と利用段階での取引費用の差が極めて大きい。研究開始当初は産直提携や高付加価値生産を前提としたプレミア価格で取引する方向も模索されたが、生産量の増大に伴い取引価格は輸入穀物飼料水準である30円(kgあたり、以下同様)程度が一般的となった。前年度までは面積あたり定額助成の下で耕種生産者側では単収増加が所得減となっていたが本(2014)年度は数量支払制度の導入でこの問題は解消された。また、作付面積は備蓄米等の影響を受けた前年から本年は回復した。耕種側の収益は高率の助成金に負っており、あらゆる段階でコスト低減が求められる。本年度は今までの調査結果と入手情報を精査し、特に圃場での収穫から畜産の生産現場での給与までを広義の流通過程として捉え、この費用構造を分析してコスト低減の可能性と方向性を明らかにした。まず、乾燥調製(籾摺り)費では外部委託の場合は20~30円で、一定規模の経営における自家作業では15~20円と見込まれた。乾燥費の内訳では、施設機械の減価償却費が7割程度を占めるのに対し燃料費割合は1~2割程度、他は労働費などであった。このため、圃場で水分を低下させても乾燥機を使用するのであれば費用低減効果は小さいこともわかった。また、籾摺りだけで10円程度を要するため、籾米利用の優位性も明らかとなった。保管費は事例により2~8円程度と幅があるが、籾米での常温貯蔵は玄米の定温倉庫に比べ経費を2円程度低減できることがわかった。また、生産地では倉庫の回転等も大きな問題で、早期の搬出・利用が強く求められている。輸送費は距離に応じて1~8円と幅があり、地域内利用の有利性は明らかであった。この他の経費として集出荷の事務手数料や検査料が加わり、広域流通と玄米利用を前提とした乾燥~流通の費用合計は45円程度となった。これに対して低コスト化を実現している事例として、籾米を直接取引し自家配合飼料の製造を委託する場合で25円、籾米サイレージを地域内で利用する場合で加工費等が12円、自然乾燥だけで加工費のみの数円という例もみられた。以上のように利用形態によって流通~利用の費用は大きく異なることから、当初の段階から流通費の低減を可能とする利用のシステムを前提に取り組むことの重要性を明らかにした。以上は研究成果として公表した。
カテゴリ 加工 乾燥 経営管理 高付加価値 出荷調整 飼料用米 低コスト 輸送

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる