課題名 | 高度化された水田群の広域用排水特性解明および用水需要構造の解明 |
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課題番号 | 2014027515 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究期間 | 2012-2014 |
年度 | 2014 |
摘要 | FOEASの導入により、水稲の乾田直播栽培や転作(転換畑)を含む水田輪作が展開されることを踏まえた広域用排水解析の基礎として、水稲の用水量(特に、用水量増が懸念される乾田直播栽培)と大豆の地下かんがい用水量、並びに転換畑の豪雨時排水特性を観測した。主要な結果として、1)水稲栽培の減水深は、乾田直播栽培>湛水直播栽培≒移植栽培であった。乾田直播栽培の給水量は、2013年度の約1,700mm(約20mm/日)から2014年度の約800mm(約10mm/日;移植や湛水直播と比べて若干多め)に減少した。2014年度は、播種後に畦塗・鎮圧作業を実施しており、ほ場の作業体系により用水量が大きく変わりうることがわかった。2)大豆の地下かんがい用水量に関して、地下給水と地下排水が同時に起こっており、収支から推定すると2~3mm/日であった。地下水位の高い調査地区では、地下かんがい用水量は小さいと推察された。3)転換畑では、大雨時に80%以上の高い地下排水率が観測された。弾丸暗渠が密なFOEASの高い地下排水機能が、排水面での特徴と考えられた。 これらの用排水特性を課題6220で実施する広域用排水解析に受け渡した。 |
カテゴリ | FOEAS 乾田直播 直播栽培 水田 水稲 大豆 播種 輪作 |