静電場スクリーンおよびUV-Bを用いた省力・低農薬生産システムの開発

課題名 静電場スクリーンおよびUV-Bを用いた省力・低農薬生産システムの開発
課題番号 2014027550
研究機関名 (国)千葉大学
大阪府環境農林水産総合研究所
研究期間 2010-2014
年度 2014
摘要 (1)静電場スクリーンおよびUV-B照射装置を備えた実用温室
  静電場スクリーンを側窓及び換気扇カバーに設置し、さらにUV-B照射装置を実装した硬質プラスチックハウス(間口6m×奥
  行き26m×高さ4m、156㎡)を建設し、トマト栽培が可能であることを実証した。

(2)害虫侵入抑止効果とウイルス病発生抑制
  このハウスにおけるタバココナジラミの侵入は、ケージを用いた予備的試験の結果と同様に、開口部無被覆の場合比べ顕著
  に抑制し、トマト黄化葉巻病の発生(無被覆の発病株率約80%)を0.4mm目合い防虫網と比較して同等以上(発病株率10%
  未満)に抑えることを実証した。

(3)病原菌胞子侵入抑制と抵抗性誘導による低農薬管理技術
  静電場スクリーンによる病原菌胞子の侵入抑制と夜間間欠UV-B照射を併用することにより、トマトうどんこ病の発生を慣行の
  防虫網設置・UV-B照射なしに比べて1/3に減らし、殺菌剤の使用を3/4に減じた。

(4)静電場スクリーン装着による温室の収益性と温室環境改善効果
  収量について同規模の0.4mm目合い防虫網展張温室と比較すると、11月~1月の収量で同等~やや劣る結果となった。この
ハウスの環境改善効果について、側窓設置スクリーンの透光性は全天の30%程度であり、0.4mm目合い防虫網の同80%に
  比べ著しく低かった。この側窓の透光性の低下が収量へ影響したものと推察した。一方、通気性は0.4mm目合い防虫網に比
  べ25%向上し昇温抑制効果が十分期待できると考えられた。
カテゴリ 病害虫 うどんこ病 害虫 管理技術 タバココナジラミ 抵抗性 トマト 農薬

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