課題名 | 省エネルギーのための多目的ヒートポンプシステムを用いた総合環境制御技術の開発 |
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課題番号 | 2014027551 |
研究機関名 |
(国)千葉大学 国立大学法人 千葉大学 |
研究期間 | 2010-2014 |
年度 | 2014 |
摘要 | 園芸施設の暖房などに使用され始めたヒ-トポンプ(以下HPと略)は、大きな省電力効果と空調に関する多目的な利用が可能で、かつ環境に優しいことから、近未来のハウス用空調機としての実用化が期待されている。そこで、気温の他にCO2濃度や飽差に関する制御を含め、多目的な制御が可能なシステム開発を行った。その成果を以下に記す。 ①複数台HPの動作を制御して稼動させた場合の総合的な成績係数を明らかにした。 ②季節や時刻による暖房負荷変動の実態を解明した。 ③暖冷房負荷に応じてHPの稼働容量を制御する方式を検討した。 ④暖冷房負荷変動と気温分布を考慮した制御システムの試作と動作特性試験を行い、総合的な成績係数を高めるHPの制御アルゴリズムを導き出した。 HPによって暖房を行った場合、油炊き暖房機に比べ温風の吹き出し圧力が弱いために、大型ハウスにおいては、気温のバラつきが大きくなる傾向が見られた。HPの本質的な問題ではないが栽培に関しては問題となるので、循環扇の配置や向きに関する工夫と、補助ファンなどの活用によって、植被内の気流を制御する技術の開発が課題である。 |
カテゴリ | 環境制御 省エネ・低コスト化 ばら ヒートポンプ |