課題名 | 小規模水田における土壌攪拌による放射性物質低減技術体系の構築 |
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課題番号 | 2014027587 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 太平洋セメント株式会社 (独)農業環境技術研究所 |
研究期間 | 2012-2014 |
年度 | 2014 |
摘要 | 水田において高水深で土壌撹拌を行い、沈降を利用して土壌を粒径別に分級し、水田の最表層に沈積する微細粒子を効率的に排土する除染技術「沈降分級-沈積排土法」の開発を目的として、圃場試験を実施した。現地試験では、沈降分級に伴い、土壌最表層に137Csの集積が認められた。土壌撹拌・沈降分級処理と土壌厚4cmの排土処理の組み合わせによって、137Cs除去率は約45%に達すると推算し、土壌撹拌・沈降分級処理の有効性を明らかにした。 水田において高水深で土壌撹拌を行い、沈降を利用して土壌を粒径別に分級し、水田の最表層に沈積する微細粒子を効率的に排土する除染技術「沈降分級-沈積排土法」の開発を目的として、カラム試験を実施した。 カラムを用いた予備試験では、水深、pH変化に伴う土壌分級程度の相違は明確には認められなかった。撹拌する土層厚が13cm、水深25cm、pH無調整の場合、0~2cmの137Cs濃度は元の土壌の2倍、2~5cmの濃度は1.5倍となり、仮に0~5cmを除去すると作土中137Csの47%を除去できるとの、現地試験に向けた基礎的情報を明らかにした。 |
カテゴリ | 除染技術 水田 |