東北地方におけるカドミウム低吸収品種を用いたヒ素・カドミウムの同時低減を可能にする栽培管理技術の開発

課題名 東北地方におけるカドミウム低吸収品種を用いたヒ素・カドミウムの同時低減を可能にする栽培管理技術の開発
課題番号 2014027645
研究機関名 (独)農業環境技術研究所
秋田県農業試験場
研究期間 2013-2015
年度 2014
摘要 秋田県のグライ低地土壌において、カドミウム(Cd)低吸収品種を様々な水管理で栽培し、ヒ素(As)とカドミウムを同時に低減できる最適な栽培管理技術を開発するため、低吸収品種「コシヒカリ環1号」と「コシヒカリ」を3つの異なる水管理(湛水・間断灌漑・節水)のもと、秋田県内の腐植質グライ低地土水田(1M塩酸可溶性ヒ素8mg kg-1、0.1M塩酸可溶性カドミウム3mg kg-1程度)で栽培した。栽培期間中の土壌Eh、土壌溶液中のAs・Cd濃度をモニタリングし、出穂期および登熟期の玄米・稲わらのAs・Cd濃度を測定した。さらに、玄米収量等の生育調査や玄米品質の評価を行った。
水管理試験区の中で土壌が最も湿潤な(還元)状態で推移するよう設定した間断①のEhは他区より低く推移し、また最も乾いた状態で推移するよう設定した節水②は、高めに推移した。(3)中干し直前のAs濃度が全採取回中最も高くなり、中干し後は低く推移した。また中干し後のAs濃度レベルは、H25年調査よりも低く、その後も低位に推移した。Cd濃度は中干し後と落水後に高くなった。間断灌漑期間中に土壌Ehが十分に低下しなくとも、出穂時の浅水湛水期間は土壌溶液中Cd濃度は低位になった。
(4)玄米As濃度について、水管理別、品種別に有意な差はなかった。H25年のAs濃度レベルのおよそ1/2程度であり、年次間差が大きかった。また「コシヒカリ環1号」のCd濃度は品種特性のとおり、全区で極めて低かった。「コシヒカリ」は灌漑が少ない節水②区、節水①区の順で高かった。
ヒ素とカドミウムのトレードホフ関係から、土壌の酸化還元や乾湿が、玄米ヒ素およびカドミウム濃度に反映されること明らかであった。しかしその動きは、カドミウムに対してヒ素は鈍い傾向にあると考えられた。
カテゴリ 栽培技術 水田 品種 水管理 モニタリング

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