(ア)クロマグロ及びウナギの種苗量産技術の開発

課題名 (ア)クロマグロ及びウナギの種苗量産技術の開発
課題番号 2015027945
研究機関名 水産総合研究センター
協力分担関係 近畿大学水産研究所大島実験場
近畿大学水産研究所
研究期間 2011-2015
年度 2015
摘要 ・太平洋クロマグロについては、新たな人工2 歳魚の大型陸上水槽への輸送、収容を実施し、高い生残率を再度達成した 。水槽内産卵の再現性の確認に向けて、前回より30%以上多い親魚を日長及び水温の飼育環境条件を制御して養成中である。
・親魚用配合飼料開発では、配合飼料、あるいは生餌を給餌した親魚由来の受精卵を分析した結果、配合飼料区はDHA が少なく、ビタミンC 並びにE は多い傾向にあったが、両区の種苗生産初期における生残の差は認められなかった。仔稚魚用配合飼料開発では、全長18mm のクロマグロ仔魚に対して魚肉ミンチ代替配合飼料を給餌した際に、生残率が向上することを確認した。さらにこの配合飼料を 細粒化したものを、餌用ふ化仔魚(生き餌)の代替配合飼料として全長15mm の仔魚に給餌することにより、餌用ふ化仔魚の量を削減 できることを明らかにした。・魚体計測システム開発では、尾叉長と第二背鰭体高を体重推定モデル式に用いることで精度の高い3 次元測定システムを開発した。
・優良形質等関連DNA マーカー開発では、成長とDNA マーカー間の連鎖関係を解析し、成長に関わる遺伝子部位を特定した。ハンドリング技術開発では、水中での麻酔薬投与時の動作時間と蘇生方法を明らかすることで、基盤となる技術を開発した。平成26年に水槽内産卵した受精卵サンプルについて遺伝子解析を実施した結果、3 歳雌親魚について資源生態や資源管理上参考になる情報が得られた。
・ウナギについては、組換え生腺刺激ホルモン等の作成、活用により、雄の催熟技術や雌の成熟誘導技術を進展させることにより安定採卵技術を開発した。また、完全養殖個体の精液を凍結保存し、雌が排卵し次第、人工授精を行い、完全養殖3 世代目を作出する手法を整えるとともに、幼生期間に影響を与える染色体上のDNA 領域を再検出するなど、優良品種作出技術を進展させた。
・大量生産水槽(1 トン水槽)を使用して、自動給餌、新規スラリー状飼料、水質浄化システムの実証試験を実施し本種の人工種苗量産に向けた基盤技術を開発した。
・太平洋クロマグロ親魚の輸送・陸上水槽への搬入の再現、初期種苗のための人工飼料の開発及びニホンウナギの成熟制御技術は、これら重要種の水槽内における種苗量産技術を進展させた。本研究課題の成果は、太平洋クロマグロ及びニホンウナギの養殖用原魚の安定的確保に向けた、極めて重要な技術と期待される。
カテゴリ 環境対策 DNAマーカー 品種 輸送

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