(ウ)病害の防除技術の開発

課題名 (ウ)病害の防除技術の開発
課題番号 2015027947
研究機関名 水産総合研究センター
研究期間 2011-2015
年度 2015
摘要 ・国際獣疫事務局(OIE)総会や国内会議等へ出席し、国内外の魚病発生状況を収集した。不明病では、アコヤガイ赤変病で原因菌候補のスピロヘータのポリメラーゼ連鎖反応法(PCR 法)を開発し、カンパチの眼球炎で原因菌を特定し診断法及び薬剤治療法を開発した。また、不明病依頼診断24 件を受け付け、対応した。ヒラメのエドワジエラ症では、外傷から侵入し臓器に感染し発病 することを解明した。
・新興重要疾病では、異体類のアクアレオウイルスでPCR 法を開発したほか、レッドマウス病では河川における遡上サケ親魚や複数魚種の保菌を確認し、カキヘルペスウイルスでは国内株の一部が海外強毒株と同等の病原性を示すことを解明した。これらの成果等については、魚病部会等で情報伝達を行った。
・キンギョ造血器壊死症では複数種で追試し、不活化ワクチンによる防除法を開発した。ウイルス性神経壊死症でははた類及びアカアマダイで垂直感染防除法を開発し、クルマエビの急性ウイルス血症では電解海水による卵洗浄法を開発した。
・ワクチン適応魚種の拡大では、抗原認識や免疫遺伝子発現動態などワクチン応答の比較手法を確立した。
・健康診断法の開発では、ウイルス性出血性敗血症の感染履歴検査法やサイトカイン測定系を開発した。
・防疫モニタリングでは、さけ・ます類親魚、海産魚介類の親魚及び種苗の検査を実施し、事業等に貢献した。診断法の改良・普及では、コイヘルペスウイルス病で認定試験や講習会を行い、OIEリファレンスラボとして国内外へ試薬配布、確定診断、研修を行い、べ こ病ではPCR による検出法を開発し、魚病部会等で情報提供した。
・魚病感染数理モデルでは、コイ春ウイルス血症の数理モデルを作成し、本病のまん延リスクはコイヘルペスウイルス病より低いことを示した。
・本研究課題の成果は、適宜関係機関に情報提供し防疫対策に利用され、レッドマウス病の成果は行政部局からの注意喚起の通知にも利用された。今後のさらなる防疫体制強化につながるものと期待される。
カテゴリ 環境対策 治療法 防除 モニタリング 薬剤

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