課題名 | 農業生産性向上に寄与する先進的統計モデリング手法の開発 |
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課題番号 | 2015027833 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
東京大学 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 多様な農業データ間の関連性を解明するための手法開発に関しては、 a) ゲノム情報をもとに品種間交配の後代集団における形質分離を予測する手法を開発するとともに、ニホンナシに本手法を適用して 新品種の作出に有望な交配組合せの選択を可能とした。 b) 多様な農業データ間の関連性を解明するための統計的モデリング手法の開発に関しては、混合モデルで用いられている制限付き最 尤法(REML)による分散成分の推定量は、予測の観点から最適ではないことを示した。 c) 2つの回帰モデルにおける係数の同一性を第2種の過誤確率によって判断する手法を開発し、アブラバチに寄生されたアブラムシの 増殖データに適用することにより、アブラバチの1齢幼虫期間がアブラムシの増殖を制御する重要な指標であることを明らかにした。 d) テキストから記述内容を抽出するための自然言語処理を農産物関連テキストに適用した場合の問題点を明らかにし、記述内容をテ キストデータとして効率的に収集するための概念抽出工程を提案した。 作物育種の効率性や農業生産性の向上に寄与する先進的な統計モデリング手法の開発に関しては、品種間交配における後代個体のDNA マーカーの遺伝子型を交配に用いた2品種のDNAマーカーの遺伝子型から生成するシミュレーションプログラムを開発した。また、ウェブ公開を通した品種情報の共有化を促進するために作物の系譜図をウェブ上の静的コンテンツとして作成することを支援するHTMLファイル自動生成システムを開発した。 |
カテゴリ | 育種 管理システム 新品種 DNAマーカー 品種 ロボット |