| 課題名 | 高機能・低コスト調査技術を活用した農地・地盤災害の防止技術の開発 |
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| 課題番号 | 2015027878 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
| 協力分担関係 |
九州農政局北部九州調査管理事務所 東北農政局庄内あさひ農地保全事業所 |
| 研究期間 | 2011-2015 |
| 年度 | 2015 |
| 摘要 | 農地地すべり等の予防保全対策の最適化に関しては、地域自治組織のリスク対応能力向上を図るための技術として、手作 り防災マップ作成ワークショッププログラムによる防災意識の喚起、簡易雨量観測システムを活用した雨量自主観測活動による意識の継続、自主防災行動指針づくりによる意識の行動への発展という3ステップからなる我がこと防災意識醸成手法を開発した。 限界状態照査技術の開発に関しては、 a) 土石流等が流入したため池において現地調査と写真判読等により土砂流入及び被災の実態を明らかにした。また、雨量や地形情報 等に基づくため池被災危険度を評価する手法を適用し、平成26年8月豪雨による京都府・兵庫県下の被災ため池で検証した。さらに、 現地の地形データに基づいてため池への土砂流入を再現したDEM解析モデルを作成し、流入土砂による貯水池の埋没をシミュレーショ ンで再現した。 b) 比抵抗の変化を指標として、貯水池地山から地表水が地下に流入する箇所を推定できることを示した。また、水分量が変化しない 箇所でも比抵抗が変化することを数値実験データから明らかにし、2次元解析においても水分量分布の3次元性を考慮する必要があることを示した。 c) 直轄地すべり対策事業「庄内あさひ地区」等において、地すべり変位量、地下水位、融雪量等のデータを収集し、地すべり斜面管 理技術の現状と課題を取りまとめた。また、積雪地及び林間地でも観測精度を向上できるGPS観測技術を開発した。 農業用施設及び農地海岸施設の安全性に関しては、 a) 八代海沿岸の農業地帯をモデル地区に選定し、過年度に開発した「沿岸部農地の浸水解析モデル」の1次元不定流解析に排水機場と排水樋門を導入し、排水解析モデルを開発した。 b) 排水機場前面に設置した吐水槽による津波減勢効果を水理模型実験で明らかにするとともに、沿岸部の農業地帯に排水路や津波減 勢工を配置した場合に所定の津波減災効果が得られることを平面津波実験により明らかにした。 c) 生産性向上及び塩害、浸水被害対策を兼ねた農地排水・塩水管理制御手法である圃場貯水-ブロック排水システムを組み込んだSCADAシステムのプロトタイプを実験模型レベルで作成し、制御状況を確認した。 d) 仙台平野を対象に東日本大震災前後の地下水電気伝導率及び地下水位の実態調査を行い、地下への海水浸入へ水田灌漑用排水が与 える影響を明らかにした。また、営農再開に影響を及ぼす塩水長期化対策の効果を評価する数値シミュレーションモデルを開発した。 このほか、 a) 排水路や排水樋門及び海岸堤防の長期信頼性を評価する手法として、無人航空機(UAV)を活用した変状照査手法を開発し、現地での実証により2~5mm程度のひび割れや2cm程度の沈下を計測できることを示した。 |
| カテゴリ | 管理技術 GPS 水田 低コスト 水管理 |