課題名 | 地域農業の変化に対応する用排水のリスク評価及び運用管理手法の開発 |
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課題番号 | 2015027880 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
山形大学 東北農政局 関東農政局印旛沼二期事業所 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 渇水等関連リスクの定量的評価手法と水資源の運用管理手法に関しては、 a) 上流ダム群の貯水管理を分布型水循環モデルへ統合するとともに、広域水配分・還元・管理モデルを統合水循環モデルへ結合し、 広域水資源を定量的に評価する手法を開発した。また、流域の水運用を踏まえた洪水・渇水の評価手法を開発した。 b) 地下水中の不活性ガス(フロン類、六フッ化硫黄)を水質指標に用いた地下水の年代推定法の解析手順を取りまとめるなど、地表 水と地下水の相互モニタリング手法を確立した。 高温リスクと用水需要の変動機構及び地区レベルの適切な用水管理手法に関しては、 a) 輪番灌漑について節水効果及び重層的な水管理組織の対応状況を明らかにするなど、地区レベルの用水需給の緩和を目的とした配 水計画を実現するための制度運用手法を開発した。 b) 東日本大震災に伴う用水システムの機能不全に対応し、ECデータ送信システムによるリアルタイムの情報発信などにより、短期間 の塩分上昇に対応した塩害回避のための農業用水利用リスクの評価手法を提案した。 水質汚濁のリスクの評価手法と水質管理に基づく適切な用排水管理手法に関しては、ダム湖やパイプライン流下時における糞便性大腸菌群数の変化を計算する水質モデルと、定量的微生物リスク評価手法を利用し、ダム湖内の水質が用水路末端に与える影響を評価する数理モデルを開発した。また、水質水文遠隔監視システムの改良を図るなど、農業水利施設を使った水質管理手法を提示した。 |
カテゴリ | 管理技術 水管理 モニタリング |