課題名 |
障害に強く高品質で安定生産可能な北海道米品種の開発促進 |
研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場
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研究分担 |
研究部水稲G
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研究期間 |
継H26~31 |
年度 |
2015 |
摘要 |
目的:水稲の中期世代(生産力検定試験(生本・生予)供試系統)の選抜強化により、耐冷性・耐病性に優れる良食味品種の開発を促進する。有望系統、品種の特性を明らかにし、奨励品種決定の資とする。、成果:1)耐冷性検定の結果、生本材料では8系統を“極強”、23系統を“強”と判定した。生予材料では “強” 以上の育成系統が89%を占め、92系統を“極強”、149系統を“強”と判定した。、2)葉いもち圃場抵抗性検定の結果、生本材料では22系統を“強”、10系統を“やや強”と判定した。生予材料では“強”判定は全体の60%(161系統)を占め、65系統を“やや強”と判定した。、3)穂いもち圃場抵抗性検定の結果、生本材料では11系統を“強”、7系統を“やや強”と判定した。生予材料では81系統を“強”、52系統を“やや強”と判定した。、 4)割籾率を調査した結果、生本材料では「ゆめぴりか」並以下で割籾率30%未満の材料が全体の71%(12系統)を示した。生予材料では割籾率30%未満の材料が全体の62%(40系統)を占めた。、5)食味・品質検定の結果、生本材料では「ななつぼし」並以下のタンパク質含有率の低い材料が大半を占め、「ななつぼし」並以上の食味評価を示した。生予材料ではタンパク質含有率が5.0~7.0%の範囲に分布し、「ななつぼし」並以下である6.0%未満の材料が74%(66系統)を占めた。今後、食味総合値が「ななつぼし」並以上を選抜対象とし、次年度の生本供試系統を選定する予定である。、 6)以上の特性評価と生育および収量調査結果に基づき、生産力検定本試験供試系統から、「上系14010」「上系14169」を新配付候補系統「上育473号」「上育474号」としてそれぞれ選抜した。なお、両系統ともに本課題で評価対象とした形質の当初目標を達成している。、、、、
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カテゴリ |
水稲
抵抗性検定
品種
良食味
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