課題名 |
寒地におけるイネ圃場苗立ち性に関するQTL のマッピングと集積 |
研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場
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研究分担 |
研究部水稲G
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研究期間 |
継H25~29 |
年度 |
2015 |
摘要 |
目的: 高度な苗立ち性および低温発芽性を示す外国稲「Arroz Da Terra(ADT)」および「Italica Liborno(IL)」に由来する苗立ち性に関するQTL(qSES11、qSES7-1、qSES10)と低温発芽性に関するqLTG11について、単独および集積効果の検証、QTLのマッピング、高度苗立ち性系統の作出を行い、苗立ち性を有する育種素材およびDNAマーカーを開発する。、成果:1)圃場苗立ち性検定の結果、qSES11(qLTG11)、qSES7-1それぞれの領域が「ADT」型のホモ固定系統群の苗立ち率は、「ほしのゆめ」型のホモ固定系統群より有意に高かった。両QTLとも単独での効果は本年を含めて複数年で確認され、圃場での苗立率を10~15%向上させることが確認された(表1)。一方、qSES2が「IL」型のホモ固定系統群の効果は判然としなかった。、 2)qSES11(qLTG11)およびqSES7-1の各領域を集積させた「ADT」型のホモ固定系統群の圃場苗立率は各QTLの単独保持系統群よりやや高い傾向を示したが、有意差は認められなかった。、 3)qSES11(qLTG11)を単独導入した「ADT」型のホモ固定系統群の農業形質を評価した。qSES11(qLTG11)領域に関するホモ固定系統群は「ほしのゆめ」と比べ、初期茎数と穂数の増加が認められた。一方、千粒重の減少が認められたが、精玄米重は同程度であった。、 4)3)と同様にqSES7-1を単独導入した「ADT」型ホモ固定系統群では、「ほしのゆめ」と比べ出穂期がやや早く、稈長がやや短くなったとともに精玄米重の減少が認められた。、、、
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カテゴリ |
育種
寒地
DNAマーカー
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