課題名 |
道南地域における大納言小豆の高品質安定生産に向けた栽培法改善及び実需評価 |
研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部道南農業試験場
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研究分担 |
研究部地域技術グループ
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研究期間 |
継H26~28 |
年度 |
2015 |
摘要 |
〇研究の目的: 道南地域の大納言小豆生産において、生産性および品質の向上に対応する栽培法改善技術を確立する。、〇研究内容: 1)高品質安定生産のための栽培法改善試験(H26~28年度) 、 2)改善技術の効果検証(H27~28年度) 、 3)改善技術を用いて栽培された生産物の品質・加工評価(H27~28年度) 、〇成果概要: 1)道南農試:主茎長は晩播区において短く、栽植密度の影響は認められなかった。子実重は、両品種とも晩播の密植区で多収となったが、それ以外は明確な傾向は認められなかった。百粒重は、「とよみ大納言」では播種期が遅いほど重く、「ほまれ大納言」では差は小さかった。等級は、「とよみ大納言」の晩播区で色浅により僅かに劣った。施肥試験においては、肥料混和不十分と小雨による肥料やけにより出芽が劣り、収穫個体数が減少した。厚沢部試験圃:主茎長は晩播区において標播区より短く、栽植密度が高いほど長い傾向が見られた。倒伏程度は播種時期、栽植密度による差は認められなかった。子実重は、晩播区で標播区より多収となった。百粒重の傾向は明確ではなかった。、 2)現地実証圃では、晩播により、主茎長は短く、収量はわずかに多く、大粒となった。密植により、主茎長は変わらず、倒伏は熊石圃場でわずかに増加、子実重と百粒重は相生圃場では変わらず、熊石圃場では低下した。収穫方法による外観品質への影響は、相生圃場では未熟粒の多さと乾燥時の変質によりビーンカッター収穫区が劣ったが、熊石圃場ではコンバイン収穫区が汚粒によりやや劣った。館圃場では、慣行区を設置した部分が土壌条件等により生育が明らかに劣った。、 3)種皮色は、2014年産ではL*とC*のいずれも低く、播種期が遅いほど高くなった。2015年産では播種時期による差は小さいが傾向としては同様だった。煮熟増加比は品種による差が大きく、播種時期による差には一定の傾向は無かった。生あん色は、「とよみ大納言」の標播・晩播区で赤さを表すa*の値が低く、L*の値は晩播ほど高い傾向があった。あん粒子径の大きさは品種による差が大きかったが、標播区で最も大きかった。、〇目指す成果とその活用策: 道南地域での大納言小豆の高品質安定生産が達成されることにより、生産者の収益性向上が図られ、同時に道産小豆の安定供給と需要確保に役立つ。、
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カテゴリ |
加工
乾燥
施肥
播種
品種
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