| 課題名 |
革新的技術導入による地域支援、道南地域の様々な畑条件におけるさつまいも栽培の現地実証 |
| 研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部道南農業試験場
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| 研究分担 |
研究部地域技術グループ
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| 研究期間 |
継H27-28 |
| 年度 |
2015 |
| 摘要 |
〇研究の目的: 道南地域の各畑地条件でさつまいもが輪作作物の一つとして栽培可能であることと,収穫後の茎葉すき込みが後作物に有効であることを実証・展示し,生食用さつまいも栽培を速やかに地域へ定着させる。、〇研究内容: 1)台地土における窒素施肥量の実証(平成27~28年)、 2)収穫跡地における後作物の栽培実証(平成27~28年)、〇成果概要: 1)上芋重,乾物率とも概ね‘栽培指針’に示された目標値を達成した(表1)。台地土では窒素の増肥(7 kg/10a)により上芋重・A品率・乾物率とも高まった。低地土では腐植が少なく粘土含量がやや高く(データ略),土壌が粘質であったため,A品収量が低かった。また,さつまいもの収穫期は10月上中旬頃であり,この時期には圃場表面が乾燥しにくいため,低地土では機械作業時の掘り残しが多く,作業性がやや低かった。熱抽Nのやや低い低地土ではN減肥(3 kg/10a)で収量が低下した。、 2)窒素の増肥(7 kg/10a)は作物体の窒素濃度を高め,窒素乾物生産効率を低下させた。窒素の減肥(3 kg/10a)による作物体の窒素濃度と窒素含有量への一定の影響は認められなかった。、 3)農業用ダム内部の管理用構道に収穫後のサツマイモを設置(11月6日)したところ,1月下旬に10℃程度の気温が維持される地点では,冬期間にサツマイモの貯蔵が可能と推察された。各地点(温度域)とも,キュアリング処理により腐敗率が低下した。、 4)茎葉すき込み跡地で栽培した馬鈴薯は,収量およびデンプン価がやや低かった。さつまいもの茎葉をすき込んだ跡地では窒素およびカリの減肥が必要と推察された。、〇目指す成果とその活用策: 道南地域における生食用さつまいも栽培の安定化が図られ,栽培農家の意欲を高める。
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| カテゴリ |
乾燥
施肥
輪作
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