課題名 |
震災復興に向けた担い手の規模拡大を支援する省力・低コスト・多収栽培技術の確立 |
研究機関名 |
宮城県古川農業試験場
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研究分担 |
水田利用部
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研究期間 |
完H25~27 |
年度 |
2015 |
摘要 |
<目的>、 土地利用型農業経営体の規模拡大を支援する省力・低コスト水稲栽培技術として,多収品種「げんきまる」の特性を生かした栽培技術,鉄コーティング湛水直播栽培さらに常時被覆簡易乳苗を利用した疎植栽培を検討する。、<成果>、1)-a栽培培特性の把握として、主食用の場合の「げんきまる」は、復元田では無施肥、水稲連作田では施肥量8kg未満とし、玄米タンパク質7.0前後とする。新規需要米の場合、5月上旬に移植し「基肥6kg+幼穂形成2kg追肥」または減数分裂期2kg追肥の追加で,倒伏程度を200程度に押さえ、精玄米重700kg/10aが得られる。、1)-b鉄コーティング前の浸漬処理は作業前日から可能で、前処理とシリカゲルを使用することで、被覆作業の省力化が可能であり、被覆比0.5が安定的な苗立が得られる。被覆後は、種子を5~10℃に保存することで、収穫後の10月頃から鉄コーティングの作業を実施しても播種時期の5月頃までの210日間程度、発芽率90%以上を確保することができる。、2)げんきまるへの「ベタ掛け乳苗」技術の導入は可能であり,乳苗疎植(37株/坪又は42株/坪)とすることで,慣行(稚苗60株/坪)の5~6割の移植苗箱数となった。また,精玄米重は,基肥窒素量が多い方が多収となる傾向が,疎植(37株/坪又は42株/坪)とすることで,慣行(稚苗60株/坪)より低収となる傾向がみられた。げんきまるの加温出芽との組合せによる露地育苗は,5月中旬播種で目標とする草丈を確保することができた。
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カテゴリ |
育苗
規模拡大
経営管理
栽培技術
直播栽培
省力化
施肥
多収栽培技術
低コスト
播種
品種
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