麦類・大豆の加工適性を重視した品種選定と栽培法の確立

課題名 麦類・大豆の加工適性を重視した品種選定と栽培法の確立
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 水田利用部
研究期間 継H19~
年度 2015
摘要 <目的>、 麦類及び大豆では,栽培特性に加え,加工適性及び加工適性の変動が少ないことが極めて重要であ る。そこで,実需者との連携しながら,一律な栽培条件以外に播種期や施肥量等様々な栽培条件で の加工適性検定を行い,麦類及び大豆の品種選定と栽培法を策定する。、<成果>、2)大麦では,本調査の「東山皮糯109号」は継続調査と評価した。予備試験の「関東皮92号」,「東北皮46号」は継続調査として次年度は本調査へ供試する。小麦では,本調査の「東北229号」,「東山54号」は継続調査と評価し、次年度も引き続き現地調査に供試する。「東山46号」も継続調査とし、現地調査にも供試する。現地調査では,小麦「東北229号」は美里で有望,登米で再検討の評価を受けた。麦類の系統適応性調査では小麦のみ東北系5系統を検討し2系統を再検討と評価した。、 大豆では,本調査で「東山231号」は継続調査とし現地調査に供試する。予備調査で「関東128号」を継続調査とした。また、「東北174号」「東北169号」は本調査及び現地調査とも打ち切りとした。、3)麦類については、大麦及び小麦それぞれ受託研究で対応した。大豆は有望系統なし。、3)小麦「あおばの恋」の倒伏診断基準及び倒伏対策について検討し、試験区全般に倒伏がなかったため,倒伏診断の基準となる生育量は判然としなかった。倒伏軽減剤の処理により,成熟期の第1及び第2節間長が短くなり,稈長が短くなった。倒伏軽減剤の処理適期は穂孕期~出穂始期と考えられたが,剤による倒伏軽減効果は判然としなかった。なお、倒伏軽減剤処理による収量,内部品質,外観品質への悪影響は認められなかった。、大豆の狭畦摘芯栽培の検討では、「あきみやび」では,5/25播種の狭畦密植栽培において摘芯を行うことにより倒伏を軽減させ,処理時期が遅くなるほど効果的であった。10葉期よりも早い摘芯が有効だと考えられた。6/15播種では,摘芯は必要ないと考えられた。「ミヤギシロメ」では,摘芯による蔓化・倒伏軽減効果が見られ,摘芯の時期が遅いほど効果的だった。作業面を考慮すると,10葉期の摘芯が有効だと考えられた。ただし,5/25播種では雑草の多発により,倒伏や収量に影響を与えることから,今後は残草調査や相対照度の検討が必要だと考えられた。
カテゴリ 病害虫 加工適性 栽培条件 雑草 施肥 大豆 播種 品種

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