ダイズ病害虫の総合的管理技術の確立

課題名 ダイズ病害虫の総合的管理技術の確立
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 作物保護部
研究期間 継H26~30
年度 2015
摘要 <目的>、本県のダイズ主要病害虫について,個別の管理技術に関する研究成果を基に体系化した総合的有害生物管理(IPM)として普及に移す技術第84号に提案し,生産現場への適用を図ってきた。しかし,発生生態が十分に解明されていない病害虫では化学的防除への依存度が高い状況にある。環境負荷低減に対する貢献度をさらに高めるため,土壌伝染性病害や子実害虫や食葉性害虫などを対象により高度なIPMへの発展を目指し,生態解明のための基礎研究や新たな技術開発に取り組む。、<成果>、1)土壌伝染性病害の発生生態の解明と防除技術の確立、  茎疫病の発生はダイズ種子の粒径によって差があり,粒径が大きい種子を使用した場合に発病頻度が高まることを確認した。黒根腐病に対する耐病性を7品種を供試して調べた結果,品種間差は判然としなかった。黒根腐病の防除薬剤テブコナゾール水和剤200倍液の高濃度散布はダイズ主要4品種のいずれに対しても生育抑制が認められたが,散布量100L/10aから50L/10aに減らすことでその影響を軽減できることを確認した。、2)主要害虫の発生生態の解明と発生予察手法の開発、  ダイズの新規作付けほ場において,フタスジヒメハムシ成虫の発生は発芽期に確認され,同時期には粘着トラップにより飛翔個体も捕獲されたことから,飛翔によるほ場間移動は越冬世代発生時期に起こると考えられた。フタスジヒメハムシの天敵寄生蜂Centistes medythieはダイズの生育期間を通じて発生し,寄生率は越冬世代で高いことが明らかになった。
カテゴリ 害虫 環境負荷低減 管理技術 黒根腐病 大豆 品種 防除 薬剤

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