寒冷地における高糖分型飼料用稲栽培と利用技術開発

課題名 寒冷地における高糖分型飼料用稲栽培と利用技術開発
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 水田利用部
研究期間 新H27~31
年度 2015
摘要 <目的>、 水田における自給飼料の一つである稲発酵粗飼料は,粗飼料自給率の向上や水田の高度利用を図るため行政支援と総合的な研究開発によって約1,300haにまで作付面積が拡大した。しかしながら,稲発酵粗飼料の給与拡大には至らず,生産と給与との耕畜連携が進まない状況にある。これまで,宮城県では中生の「夢あおば」,極晩生の「ホシアオバ」そして極晩生で茎葉蓄積型の「リーフスター」を奨励品種としてきたが,近年は西日本を中心に消化性の高い高糖分型飼料用稲が期待されてきている。そこで高糖分型品種の県内適応性及び多収栽培を確立するため,高糖分濃度安定のための栽培(施肥・収穫)要素を解明し,サイレージ品質・消化性確認を通じた安定的高糖分多収栽培技術を現地実証する。、<成果>、1)たちあやかは,倒伏はなく,収穫時の地上部乾物重は,移植時期による大きな差は見られなく,対照品種よりも高くなった。稲体糖分含有率は成熟が進むに伴い高くなり,対照品種よりも高くなった。以上のことから,移植時期が5月下旬頃まで遅れても収量性に問題なく,糖分含有率も高く維持できると考えられた。たちあやかは,追肥の処理時期により収穫期の茎数や収量に大きな差は認められなかったが,糖分含量が11葉期で高くなったことから,追肥適期は11葉期以降であると考えられた。「たちすずか」は,WCS収量は11ロール/10aと高かったが,出穂がほとんど見られず,約3a分の挫折型倒伏が見られた。、2)稲体糖分含有率は,両品種とも移植時期にかかわらず成熟が進むに伴い高くなる傾向にあった。また、「たちあやか」は11葉期の追肥で高くなる傾向であった。
カテゴリ 飼料用作物 水田 施肥 多収栽培技術 品種

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