課題名 | 稲作地帯別好適生育型策定と安定多収の機作解明の技術確立 |
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研究機関名 |
宮城県古川農業試験場 |
研究分担 |
土壌肥料部 |
研究期間 | 継S63~ |
年度 | 2015 |
摘要 | <目的>、 稲作地帯・地域ごとに設置したほ場の生育,窒素養分吸収データの分析結果から,稲体の栄養状態を解析し,対応技術を策定するとともに,「宮城県稲作情報」等で直ちに普及現場に伝達して適正な栽培管理の基礎資料として活用する。また,経年の蓄積デ-タから稲作地帯別の生育・養分吸収の特徴を解析し,好適生育型の策定や簡易にできる生育・栄養診断技術の確立を目指す。、<成果>、・県内のアメダス15地点における3・4月の積算降水量の平均は,265㎜で平年比152%であった。乾土効果の影響が現れる降水量の目安100㎜より多く,乾土効果に起因した土壌窒素の供給は少ないと推定された。、・ほ場埋込培養試験の土壌窒素の発現状況は高温を受けて前年よりも多い傾向で推移した。特に今年度の地温は5月及び7月中・下旬が前年度よりも高く,5月及び7月中旬以降の発現量も多くなった。、・土壌中残存アンモニア態窒素量は,順調に施肥窒素が吸収された結果、7月の上旬には肥効切れの目安に達した。、・籾数の少ない稲は,7/20まで適正籾数のものよりも窒素吸収量は多かったが穂揃期に少なく,一方,適正籾数より多い稲は,6/10から穂揃期まで適正籾数のものより窒素吸収量が多く,窒素吸収パターンの違いが見られた。、・籾数が多い又は少ないと,穂揃期以降の葉色の低下が大きくなるにしたがい白未熟粒比は多くなる傾向が見られ,窒素吸収パターンが後期凋落型であったことが白未熟粒比を高めたと推察された。、 |
カテゴリ | 栄養診断 栽培技術 施肥 |