課題名 | 秋田の顔となる野菜のブランド化と安定生産を支援する新規栽培技術の開発 |
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研究機関名 |
秋田県農業試験場 |
研究分担 |
野菜花き部 |
研究期間 | 継H26~30 |
年度 | 2015 |
摘要 | 目的:アスパラガスでブランド化に対応した露地野菜類の高品質・安定生産技術の開発を行う。また、トマト、キュウリ、ヤマノイモ、エダマメの労働環境を改善し持続的生産を可能にする施設野菜類の省力・安定生産技術の開発を行う。 成果:①アスパラガスの露地長期どりにおいて、減収の原因が土壌病害でない圃場を改植する場合、定植苗はポット苗、畝たて位置は元の通路部分、親株の処理はすき込みまたは抜き取りとすることで、改植に伴う生育不良の危険性が少なくなると考えられた。ハウス半促成栽培では、ゼンユウガリバーの2年目春芽は、露地より1ヶ月以上早い3月9日から開始した。夏秋芽は露地の立茎期となる6月1日から開始した。春芽、夏秋芽の可販収量は露地長期どりより113~271%高く、総収量は1,891kg/10aと露地長期どりの341%であった。②夏秋トマト少量土壌培地耕での日射比例制御給液法は、慣行の定量給液と比較し、栽培容器によっては給液量を節減できた。ただし日射量が多いと過剰に給液され、少ないと給液が不足してしおれが見られたため、システムの改良が必要と思われた。当システムを携帯回線で遠隔制御したことろ、給液効率は向上したが、誤作動や曇天・雨天時の給液不足が生じた。そのため遠隔制御法も改良が必要と思われた。なお、育苗・定植作業省力化のための2本仕立て栽培法では、開花はやや遅れるものの、初期の生育が安定し、収量は同等で、果重の揃いが良かった。③キュウリでは6月定植で、8月の収穫物の品質、収量が確保できた。また耐病性品種「アグニ」は収量が慣行の「プロジェクトX」に近く、うどんこ病の発生が少なかった。④ヤマノイモ回収作業では、試作した台車は、取付ステーにより掘り取り機に装着され、ヤマノイモを積載しながら掘取り同時回収作業が可能であった。作業能率は慣行区を上回り、掘り取りと回収作業を3人作業で17.6%短縮可能であると考えられた。⑤エダマメでは、アップカットロータリと成型機、マルチ展張器、播種機を組み合わせたトラクタアタッチ型作業機のマッチングを行い、実際に播種作業を行った。その結果、機械播種に適した畝上面の砕土率が高い畝が形成され、マルチの有無に関わらず播種作業が可能であった。良品収量は、改良マ区、慣行区、改良区の順であった。 |
カテゴリ | アスパラガス 育苗 うどんこ病 えだまめ 改植 きゅうり 栽培技術 省力化 耐病性品種 トマト 播種 やまのいも |