秋田ブランド化に向けた花き栽培技術の開発

課題名 秋田ブランド化に向けた花き栽培技術の開発
研究機関名 秋田県農業試験場
研究分担 野菜花き部
研究期間 新H27~31
年度 2015
摘要 目的:①リンドウにおいて、栽培時の高温による障害花(花焼け症)の発生条件について解明する。②夏秋小ギクにおける需要期集中出荷に向けた栽培方法を確立する。③ダリアにおける切り花の日持ち向上技術の開発を行う。                                                  成果:①リンドウのガラス温室での鉢植え栽培において、「あきたの青」は平均気温25℃では花焼け症状が発生しなかった。「しなの3号」では、平均気温27℃で約23%の花蕾で中~軽度の花焼け症が発生した。開花遅延の程度と出蕾後の平均室温に正の相関がみられた。葉温は日射に大きく影響されることが分かった。②電照による開花抑制効果の高さで選抜された夏秋小ギク7品種において、盆と秋彼岸出荷作型で電照栽培試験を行った。盆出荷作型では、「すばる」「精こまき」「精しらいと」が出荷可能で、切り花品質もよく、「精ちくさ」はやや細めの生育だが安定出荷が可能と考えられることから栽培技術の検討が必要であった。秋彼岸出荷作型では、「精ちぐさ」、「精こまき」、「はるか」、「すばる」、「白精ひなの」、「精しずえ」および「精しらいと」の7品種は電照栽培により秋彼岸需要期出荷が可能だった。また、現地試験から「精こまき」、「精ちぐさ」、「白精ひなの」はいずれの品種も現地でも電照栽培による秋彼岸出荷が可能だった。特に「白精ひなの」は電照による開花抑制効果が高く、草姿もいいため有望品種であった。一方、「精ちぐさ」は早期出蕾しやすいため初期生育から十分量の光量の確保が必要な点、「精こまき」は圃場環境による生育差が大きい点が明らかになった。県内既存品種を用いて電照による開花抑制効果による品種選抜を行った結果、8月開花品種では、電照による開花調整が可能と考えられる品種は「水星」「このみ」「はじめ」「やよい」である。9月開花品種への電照は早期開花抑制および草姿改善効果が認められた。③ダリアの切り花において、ベンジルアデニンの1000倍希釈による花への散布処理は、日持ち日数の延長に効果的だった。葉へ散布することで葉の鑑賞価値も上がる効果があった。鮮度保持剤の中でも開花促進効果の高い剤を用いることで、切り前を慣行よりも早くしてもダリアが開花することが明らかになったが、品種(花色)によっては色が上がらないことがあるため注意が必要である。
カテゴリ 開花調整 栽培技術 出荷調整 ダリア 品種 りんどう

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S