飼料用米の給与による畜産物の差別化技術及び家畜の健全性向上技術の開発

課題名 飼料用米の給与による畜産物の差別化技術及び家畜の健全性向上技術の開発
研究機関名 秋田県畜産試験場
研究分担 比内地鶏研究部
研究期間 完、(H27)
年度 2015
摘要 研究の目的、 飼料用米を給与した鶏肉は添加割合の増加に伴い肉中の脂肪酸組成が変化することが報告されており、鶏肉の官能特性において差別化できる可能性が示されている。しかしながら、鶏肉の官能特性を効果的に向上させる技術は確立されていない。、 本研究では、給与期間および給与割合、品種、保存条件が異なる飼料用米を肉用鶏に給与し、生産性に及ぼす影響を調査検討するとともに、得られた鶏肉の理化学特性及び官能特性を調査し、鶏肉の官能特性を効果的に向上させる飼料用米給与技術を開発する。、試験内容、 (1) 鶏肉の官能特性を向上させる飼料用米の給与期間および配合割合の検討、  トウモロコシを飼料用米に75%あるいは全量代替した飼料を、比内地鶏に14週齢から4週間および8週間給与し、発育や官能特性に及ぼす影響について調査を行う。、成果のまとめ、 (1) 14-22週齡の平均日増体重は4W100%代替区、8W75%代替区、8W100%代替区が対照区より有意に優れていた。、 (2) 解体成績に差は認められなかった。、 (3) 肉色に優位な差は認められなかったが、8W100%区の腹腔内脂肪の色は、対照区よりL*値が有意に高く、b*値が有意に低い値を示した。、 (4) モモ肉の遊離アミノ酸については、飼料用米代替区が対照区よりセリン、グルタミン、アミノ酸総量が有意に高い値を示した。、 (5) モモ肉の脂肪酸組成については、飼料用米代替区が対照区よりミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸割合が高く、ヘプタデカン酸、リノール酸割合、n-6/n-3比が低 い値を示した。、 (6) 官能評価については、脂肪なしのスープの比較では飼料用米代替区が対照区より全体的に評点が高い傾向を示した。、  一方、脂肪ありのスープの比較では、逆に対照区が飼料用米代替区より全体的に評点が高い傾向を示し、全体の味の強さにおいて飼料用米代替区は対照区より有意に劣った。
カテゴリ 飼料用米 飼料用米給与技術 とうもろこし 品種 もも

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